[2022_06_06_05]三菱電機(株)製変圧器等の不適切行為について_九州電力(原子力規制委員会2022年6月6日) |
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04:00 2022年6月6日 九 州 電 力 株 式 会 社 1.はじめに 2022年4月21日に三菱電機鰍フ一部変圧器において、製作時の工場試験における不適切行為があったことが公表された。 更に、5月25日、不適切行為に関する調査報告書(第3報)が公表され、一部の変圧器および遮断器において、製作時の工場試験における不適切行為等が、新たに確認されたとの報告を受けた。 2.当社における不適切行為の対象設備及びその内容 三菱電機鰍謔闊ネ下のとおり報告を受けた。 【対象設備】 川内1号機主変圧器 【不適切行為内容】 温度上昇試験において、実測値と異なる値を試験成績書へ記載していた。 試験成績書において、実測値と異なる値を記載していたが、実測値は電気規格調査会標準規格(以下、JEC)を満足している。 【対象設備】 川内2号機主変圧器 【不適切行為内容】 耐電圧試験(交流耐電圧試験)において、JECの要求を一部満足していなかったにも関わらず、成績書には満足した内容を記載していた。原子力発電工作物に係る電気設備の技術基準(以下、原電技)の要求を満足している。 なお、川内起動変圧器、玄海1号機主変圧器、玄海1号機所内変圧器、玄海2号機主変圧器、玄海2号機所内変圧器についても、不適切行為の対象であるが、いずれも現在は使用していない。 【対象設備】 発電機車の真空遮断器(詳細は以下のとおり)。 玄海1,2号機 玄海3,4号機 川内1,2号機 大容量空冷式発電機 2台 2台 2台 中容量発電機車 2台 2台 高圧発電機車 2台 4台 4台 緊急時対策所用発電機車 3台 【内容】 遮断器の工場検査成績書には、交流電圧と直流電圧の両条件を記載しているが、規格要求では交流電圧と直流電圧のいずれかで試験すれば良く、実際の工場出荷試験は直流電圧で試験を実施していたことから、成績書が誤解を与えるような記載となっていたというものである。 3.当社原子力発電所への影響について 川内1号機主変圧器および川内2号機主変圧器ともに、原電技の要求を満足した製品が納入されている。 また、当該変圧器については、据付時に試験を実施しており、定期的な点検時においても、機能に問題ないことを確認している。 さらに、至近で実施した変圧器内部の油の分析において、異常がないことを確認しており、変圧器の機能性能に問題はないと判断している。 真空遮断器については、不適切行為ではなく、成績書の記載に係る調査委員会からの指摘であり、規格に基づき試験が実施されているため、遮断器の機能性能に問題はないと判断している。 これらを踏まえ、当社原子力発電所の運転に影響はないと判断する。 4.その他 川内1号機主変圧器および川内2号機主変圧器については、今後三菱電機に立入り、確認を行う予定である。 以 上 |
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