[2025_08_05_08]三菱重工の改良「もがみ型」護衛艦、オーストラリアが選定と発表(日経新聞2025年8月5日)
 
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三菱重工の改良「もがみ型」護衛艦、オーストラリアが選定と発表

 15:26
 三菱重工業は5日、オーストラリア海軍が導入を予定する次期フリゲート艦について、同社が建造する海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦を原型とする新型艦が最終選考に選ばれたと発表した。同社の艦艇に対して「実績、信頼性、技術、能力などが高い評価を受けた結果だと認識している」とコメントした。

 豪州政府は5日、同国が導入を計画する次期フリゲート艦について三菱重工業の提案を採用することを発表した。三菱重工業は2018年から海上自衛隊の「もがみ」型護衛艦を建造しており、能力向上した「改良型」も納入予定だ。
 今回はこの改良型をベースに豪州が使いたいミサイルなどを搭載できるような仕様で共同開発する案を提示。日本製とドイツ製が候補だったが、日本製が最終選考に選ばれた形だ。
 最終的な契約締結は26年はじめと見込まれており、今後最終候補者として交渉する。受注した場合には今後日本と豪州での生産も検討している。日本で生産する場合には長崎県や岡山県など含め複数ある三菱重工業の造船所で生産される可能性がある。
 同日、決算会見に出席した西尾浩最高財務責任者(CFO)は、今回の選定に関わる業績への影響について「(契約が実現した場合は)時間軸としては26年度から29年度にかけて徐々に売り上げがたっていく」と説明した。
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