[2024_01_15_06]能登半島地震、複数の活断層が関連か 長さ150キロ 地震調査委(毎日新聞2024年1月15日)
 
参照元
能登半島地震、複数の活断層が関連か 長さ150キロ 地震調査委

 20:32
 1日の能登半島地震について、政府の地震調査委員会(委員長=平田直東京大名誉教授)は15日の定例会合後の記者会見で、能登半島西方沖から佐渡島西方沖までの複数の活断層が関連した可能性が高い、との見解を示した。
 調査委によると、今回の震源断層は北東から南西に延びる長さ150キロ程度とみられる。
 産業技術総合研究所(茨城県)などの調査によると、能登半島西方沖から北方沖、北東沖には複数の海底活断層がある。また、さらに北東へ佐渡島西方沖まで延びる別の海底活断層も確認されている。複数の専門家は、これらの海底活断層の長さや場所が、今回の震源断層とよく一致していると指摘している。平田委員長は「これまで想定していた断層に近いところで破壊があったらしい。一致する部分もある」と述べた。
 調査委によると、1日の地震後、地震の揺れ以外にもゆっくりとした地殻変動が続く「余効変動」と呼ばれる現象が、能登半島やその周辺で観測されている。このため、一連の活動は当分続くとみられる。調査委は「今後2〜3週間程度、最大震度5強程度以上の地震に注意が必要」と呼び掛けた。【山口智】
KEY_WORD:能登2024-地震調査委-複数の活断層連動認める_:NOTOHANTO-2024_: