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高速増殖原型炉もんじゅ 炉内中継装置の落下に係る原因と対策等の報告について

※PDF13ページ
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 高速増殖原型炉もんじゅ(定格出力28.0万kW)は、燃料交換作業の後片付け作業中の平成22年8月26日、原子炉建物において、炉内中継装置を取り外すため原子炉容器内より約2m位吊り上げた時点で、吊り荷重が急減し、異音を確認しました。
【平成22年8月26日 プレス発表済み】

 翌8月27日、原子力安全・保安院から、本事象の状況、設備への影響及び、原子力安全・保安院への通報連絡に時間を要した経緯を確認するとともに、発生した原因を調査したうえで、再発防止対策を報告するよう指示文書*1を受領しました。
 10月4日、改造を行った引抜き装置により炉内中継装置の引抜き作業を実施しましたが荷重計のノイズ発生により作業を中断し、荷重計のノイズ対策実施後、10月13日、再度引抜き作業を実施しましたが、引抜けないことから作業を中断しました。
 その後、炉内中継装置内側案内管内面を観察したところ、案内管接続部近傍で変形が生じていると推定し、炉内中継装置が使用できる状態ではないこと、及び通常の方法により引抜くことができないことから、原子炉等規制法に基づく報告*2の対象と判断しました。
【平成22年11月9日 プレス発表済み】

その後の予備孔を利用した炉内中継装置の外面観察の結果及び、それまで行ってきた解析により、炉内中継装置案内管接続部近傍で変形が生じていると推定されたことから、炉内中継装置を燃料出入孔スリーブと一体で引抜く方針を決定し、その後の工程についても合わせて公表しました。【平成22年12月16日 プレス発表済み】

 炉内中継装置の引抜き・復旧については、「もんじゅ」の安全性の向上に資する観点から、外部有識者の方々にご意見をいただく場として、「炉内中継装置等検討委員会」を平成23年1月18日に設置し、委員の方々のご意見を反映して引抜き作業の方法や手順を策定して、準備作業を進め、平成23年6月24日、炉内中継装置を燃料出入孔スリーブと一体で引抜きました。
【平成23年6月24日 引抜き完了をお知らせ済み】

 これまで、引抜いた炉内中継装置についての点検・調査、及び炉内構造物に関する影響評価、炉内中継装置の落下に係る再発防止対策などを検討してきましたが、これらの結果を取りまとめ、炉内中継装置の落下に係る原因と対策について原子炉等規制法に基づき*2、また、引抜いた炉内中継装置の点検・調査及び炉内構造物に関する影響評価並びに原子力安全・保安院への通報連絡に時間を要したことの原因と再発防止対策について指示文書*1に基づき、本日、原子力安全・保安院に報告しました。また、これらの内容について、地元自治体に合わせて報告いたしました。

*1:平成22年8月27日付原子力安全・保安院からの「高速増殖原型炉もんじゅの炉内中継装置取り出し作業の中断について(指示)」(22原企課第83号)に基づく報告
*2:研究開発段階にある発電の用に供する原子炉の設置、運転等に関する規則第43条の14の規定に基づく報告


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