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柏崎刈羽原発6号機再稼働強行反対!(浜岡原発耐震偽装も大問題だ!)

柏崎刈羽原発再稼働で1日で運転停止
運転してはいけない原発の何処がどのように危険か
柏崎刈羽原発の制御棒はどうなっているのか

2026年01月24日 山崎久隆氏ゼミ 主催:たんぽぽ舎
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○初めに
 2026年1月24日にたんぽぽ舎において、山崎久隆さん(たんぽぽ舎共同代表)の講演がありました。タイトルは「柏崎刈羽原発6号機再稼働強行反対!」です。YOUTUBE動画撮影は市民メディア放送局 ユープラン(UPLAN)さんです。内容は柏崎刈羽の制御棒問題の話題がメインではありますが、同時期に発覚した中部電力浜岡原発の耐震偽装事件への言及もあります。

 以下では、 当講演のYoutube動画 に対して、静止画アイコンからビデオへの頭出し、出演者のコメントの文字起こし等の機能、画像の参照元へのリンク等を付加しました。見返し等の場合に便利かと思いますので、よろしかったら、ご利用ください。

 
○ アイコンから画像の先頭へ
 ※アイコン画像クリックで静止画と文字起こしのアドレスにジャンプ
 

○ アイコンから画像の先頭へ

○柏崎刈羽原発再稼働で1日で運転停止
○付録 中部電力耐震偽装
○浜岡原発 「代表波」意図的に選定
○自社にとって都合のいい「20組の地震動」を選択
○地震動データを恣意的に操作
 
○規制委 2018年 「1200ガル」 妥当と判断
○浜岡原発の位置
○プレート境界型地震の知見はなかった
○2連動・3連動
○想定震度分布・震度6〜7
 
○強震動生成域は直下かつ浅い
○砂上の楼閣:砂の上に立つ原発
○ぶれの大きい地震想定
○プレート境界型地震の知見はなかった
○ぶれの大きい地震想定
 
○浜岡1〜4号機「1200ガル」 5号機「2094ガル」
○実際に実施されていた方法(概要)
○審査会合での説明内容(2019。1.18審査会合資料より抜粋)
○20組の波形(拡大図)
○中電による基準地震動策定での不正
 
○20組の波形(拡大図)
○判明までの経緯
○基準津波:防波壁前面 海抜25.2m
○防潮壁の脆弱性
○東電の「耐震偽装」とは
 
○津波評価の不自然さも問題
○それなのに再稼働できてしまう
○そして柏崎刈羽原発が再稼働へ
○再稼働に至るまでの制御棒の異常
○6号機で制御棒が動かなくなる
 
○制御棒駆動機構
○6号機で制御棒が動かなくなる
○原因物質は「ウィスカ」か
○ねじから発生した亜鉛ウィスカ
○これまでの説明との整合性について(ウィスカ問題)
 
○2025年8月7日資料
○2025年8月28日資料
○2025年9月25日資料
○これまでの説明との整合性について(ウィスカ問題)
○制御棒全挿入
 
○ジャッキでひっかかりが解消
○制御棒駆動機構(写真)
○制御棒駆動機構(拡大写真)
○引っかかりにより発生したと思われる傷
○引っかかりにより発生したと思われる筋
 
○制御棒駆動機構【通常】
○制御棒駆動機構(拡大写真)
○柏崎地方警報級の大雪(新潟日報1月22日)
○2022年12月20日の柏崎市内の様子
○質問1:スラッジ原因説と制御棒引抜設定ミスについて
 
○制御棒引抜 固着状態
○制御棒駆動機構(拡大写真)
○再稼働に至るまでの制御棒の異常
○質問2:規制委の中には原発の実務経験者はいないのか?
○質問3:事業者が申告しない限り改ざん行為は分からないのか?
 
○審査会合での説明内容(2019。1.18審査会合資料より抜粋)
○判明までの経緯
○20組の波形(拡大図)
○質問4:伊方原発の岩盤について
 
 

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○ 映像の文字起こしと静止画
 

○柏崎刈羽原発再稼働で1日で運転停止

[ 動画先頭:0:00:53〜 ]
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 このレジュメとか書いている段階で、次から次へと、話が二転三転するのが東京電力のいつものパターンなんですけど。今頃は動いてる前提で、文章を書いてたんですね。でも、動いてないですね。幸いなというわけで、動いていないということで、その背景を見ていく、ということと、それからちょっと、今日は冒頭に中部電力の話を少ししたいですね。

 この事は、ニュースなどには、なっているとは、思うんですけど、多分一番詳しい報道を見ていても、さっぱり分からなかった人が多いんじゃないか、というふうに思います。私も最初の頃、理解できませんでした。グラフとかが出るまでは、何の偽装をしたのかが、全然分からなかった。偽装の真相が分かってくると、いや、別にこんなの中部電力に固有の問題では無い、これ東京電力柏崎刈羽原発では現在進行形で、堂々とやってるんですよ。

 堂々とやってるので、実は問題になってないというですね、あのデータを、偽装とは、この場合にならないですね。堂々とやってますから。自分たちで、勝手にこっちの都合のいいデータを使って計算してますっていう事は、東京電力はもう最初から公言してます。私たちにも説明で言ってること知ってますけど、規制庁に言ってます。

 規制庁はそれ意味わからんと言って、突っ返してるんですよ。だから規制庁からしてみれば、東電は何を説明してるのか分からない。だから、もう少しちゃんと分かる説明をしなさいということ、実は1年間に渡って、この間、実は1番最初の突っ返しっていうか、元になったのは2024年の12月なんですね。
 12月に東電が規制庁に対して、長期評価の報告書を出した。それが元になって、去年1年間、延々と議論が続いてるんですよ。最も最近で、11月にヒアリングやってるんですけど、東電が言って事は分からん、と言って、また説明に来た。

 普通、大学でこれやれば留年ですよね。お前の言ってる論文は意味わからん。書き直せというのを1年続けてるわけですから。留年という事は就職出来ないわけですよね。けれども、東京電力は何故か就職というか再稼働出来ちゃってるわけです。私ここが大きな問題だと思ってます。

 つまり規制庁は、この間、色々と東電の解析に問題があると、指摘しながら、やり直しは命じるものの、再稼働を止めて判断をするということを一切していない。規制庁っていうのは行政側ですね。あの規制機関っていうのは、いわゆる判断をしている所が規制委員会です。5人の委員がやって、それでこれは丸だバツだってやってますよね。最近の例では、敦賀原発2号機の新規制基準適合性審査の不合格があります。

 あれがまあ、1番いい例っていうんですけど、仕事したっていう例かな、と思うんですけど、それ以外にやってる審査書決定っていうのが、あれがいわゆる許認可ですね。許認可権限を持ってるのは、規制委員会です。

 では、規制庁は何してるかっていうと、その事務方なんですね。だから規制委員会に対して色々な証拠物件というか、色々な書面を精査して提出をしたりして、審査の議案は作りますが、議案は作るけれども議決は出来ない。

 役所でならば議会で議決するけれど、議会に色々な法案を作るのは自分ですよね。建設部とか或いは総務部とか、そういった所が条例改正案だとか、国会なら法令案とか出しますよね。出した結果、審議してその結果丸だバツだって議決するのが議会ですが、で議会が通らない限りその法律は一切使えない、あの施行出来ないわけです。

 原子力規制の場合は、その議決機関にあたるのが規制委員会でそれに対して、情報ま々な案を持ち持っていったり、或いは、情報提供したり解析をしたりということをやってるのが規制委員会です。

 規制庁の役員と役人が、そんな事は出来るわけがないので、それ以外たくさんいる専門は、何なのかと言うと、それは昔、ジェーネスと言っていた機関であるとか、そういった所にいた原子力安全保安官だとか、そういう人たちが専門家としているわけです。

 そういう人たちから上がってくる情報、或いは色々な、分析結果を受けて、事務方の規制庁が、それを文案にして、規制委員会に出して、それが通るか通らないかっていう、そういう順番になるわけです。

 柏崎刈羽の位置づけは、どこになるかっていうと、もうすでに許可出ちゃってるわけですから、今再稼働しているって事は、そういうことですね。再稼働してしまう、今動いてませんが、再稼働してしまう原発なので、それに対してストップやブレーキをかけられる権限を持ってるのが原子力規制委員会なんです。

 規制庁は、それに対してストップかける権限を持ってません。何をしてるかというと、こういう問題が有る、ああいう問題が有るっていうことを、色々と出てきた場合は、事業者が自主的に解決するのを、管理監督してるという、そういう立場です。つまり自主的に解決しろと言ってるわけです。

 出来るわけない。その事あの自主的解決出来ないので、去年1年間に渡って延々とやってきたのが、この地震本部が作った、長期評価に対する柏崎原発の影響。これが全く、絵になってないので、作り直せということを規制庁が言い続けて1年経ってくるということです。

 問題なのはそこで一旦止めて、つまり再稼働を止めて、整合性がとれる質問、回答があって、それに対して規制委員会は、もう1回審査して、丸かバツをやってそれで、基準地震動なりに問題がないですよねと、結論を出してから、運転の再開の許可を出すべきだというのが、私たちの考え方です。

 もちろん、運転許可は出して欲しいとは全く思ってませんが、少なくても、行政手続き的には、或いは許認可手続き的には、そういう手続きを踏むべき問題が起きているのではないか、ずっと去年1年間、規制庁に対してヒアリングを3回やって、私たち以外にやってる所が3回ありますから、合計6回のヒアリングで市民と、議員がね、やったあげくに現在に至っています。

 その間、向こう側の、すなわち規制庁の役人が出てきて、色々答えてくれるわけですけど、そのため場面においては、一応真面目に答えてます。文書で出した質問についても、ちゃんと答えているんですが、間違いがたくさんあって、あの間違いっていうのは、その場で指摘しますが、残念ながら時間がなくてほとんど出来ないんですけど、後で文章化した間違いは私は報告とかで出してはいますが、ひどい間違いがいっぱいあると。

 今度また規制庁とヒアリングを計画していますけど、現状はそういう状況で、私たちは、直接東電に再稼働やめろうと抗議行動とかやってますけれども、それだけでは彼らは、権限が私たちあるわけじゃないんで、いわばへのカッパじゃないですけど、全く無視しています。

 だが、規制委員会が、止めなさいという一言言えば、これを止めざるをえないわけですよ。そういう状況になるわけで、そういう状況になるように私たちは一生懸命追い詰めていきたいというふうに思って、色々と分析・解析などをやってきています。

 その中で出てきた、今回の中部電力の浜岡で起きた耐震偽装というのは、これを今の東電に当てはめて言うならば、堂々とやっているだけであって、やってるレベルはほとんど変わらないという事です。まず中部電力の問題を上げていきたいと思います。

 えっと、最後に喋ろうと思ったんですけど、今、新潟県地方は大雪警報が出てまして、長岡市内は、今、交通渋滞が凄まじいことになってます。長岡の方は未だ今の所そうでもないんですけど、これは北陸地方でよく言うあの山雪型なんですね。

 里雪型と山雪型がありまして、山雪型というのは、あの大量の水分を含んだあ日本海から来る風が、冷たい空気と接触して雪になるわけですが、それが比較的、山岳地帯でたくさん来る。今、中越がものすごい豪雪になってます。

 柏崎原発っていうのは、中越ですけど、それの海の方にありますね。これはあの陸上、あの内陸に比べると海に近い所は今そんなに降ってないです。なので、山雪型の新潟県地方は南魚沼市、南沼市とか内陸にある、それから、津南町とか、そういった所が、今大規模な、渋滞ストップが発生してます。

 でもこれがすぐに里雪型に変わる可能性があって、里雪型になると、どうなるかって言ったら、2022年に福井県で起きたあの大量の渋滞、20時間、車が乗かないとか、そういう状況にすぐなります。これはもう早い話、降ってくる雪の量と除雪する能力のバランスだけです。どれだけ追いつくかです。

 1箇所で、車が例えば大型トラックが脱輪するなり、冬タイヤを履いていなかったとかで、立ち往生すると、後ろの車が止まりますよね。止まった瞬間に降ってくる雪が、毎時間あたり10cm、そういう速度で降り出すので、あっという間に2時間も立往生してれば、周りの車全部が20cmの雪の中に埋まります。そうなると除雪車が入れませんので、車の間にね。当然除雪不能になります。

 その時点で、もうスタックは確実です。あとはやむまで、スタックは止まりません。やんでから初めて、先頭から順番に、或いは後ろから順番に、除雪が出来るだけです。

 雪山というの、雪というのは、そういうリスクを常に抱えて生活をしてますが、原発がなければ、止まった車の中に、一生懸命おにぎりとか暖かいかいもの運んだりしてね、人間が凍えしないようにして、或いは排気ガスで死なないようにして、管理すればいいんです。

 ですが、ここで原発事故が起きたらどうなるか、ということですよね。24時間、48時間スタックして止まってしまった車に、放射能が襲いかかるということです。そういう想像力が、雪国の人たちにはあるけれど、東京の規制庁の役人の頭には、全くないということですね。

 で、中電の話に戻ります。


○付録 中部電力耐震偽装

[ 動画先頭:0:12:55〜 ]
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 中部電力がやってきた耐震偽装というのは、2018年からやってると、これとあの中部電力が自供したので、急遽追加した所なので、残念ながらテキストは作れていないので、今回は、この画面だけでお願いします。次回には、テキストを作って詳細にやります。

 中部電力が2018年から耐震偽装しています。その手口と意図を考えます。規制委員会にどんな証拠が有るか知りませんが、早々と何故か、他電力で起きていないと結論づけました。嘘つけてですよね。

 これ電話して聞いただけです。「やってませんか」と言って、「やってます」というのがどこにあるのかという話です。もうほとんど意味がない。

 画面の「規制李」は間違いで「規制委」が正しいですね。


○浜岡原発 「代表波」意図的に選定

[ 動画先頭:0:13:46〜 ]
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 中部電力浜岡原発の耐震上、もっとも重要な前提条件である「基準地震動」、SSですね、策定において、原子力規制委員会、以下規制委は、審査で説明した方法とは異なる手法が用いられ、結果として地震動を過小評価する方向で「代表波」が意図的に選定されていたことが明らかになりました。

 この波を代表とする、というの決めるのですが、決めた結果として、いわゆるその包絡線図を引いて、基準地震動が決まっていくわけです。けれども、その「代表波」が意図的に選定されていた。すなわち過小評価の小さい波になってしまった。そうすると、当然基準地震動も全部下がっていくということになります。


○自社にとって都合のいい「20組の地震動」を選択

[ 動画先頭:0:14:20〜 ]
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 少し、ここはめんどくさく、細かいことですが、統計的グリーン関数法により算定した「20組の地震動」、たくさんの地震動をまず作り出します。その中から平均に最も近い地震動の波を選ぶ。それを代表波として選定するとそういう、手続き、正規の手続きです。

 ところが、2018年以前については、計算された多数の地震動波形の中から20組と代表波のセットを多数作成します。すなわち100いくつとか、たくさんの、地震波形を作っちゃったんですね。別に実測データでも何でもありません。要は計算、こういうグリーン関数によって計算しただけ、とそういう地震波形をいっぱい作り出して、その中から20組と代表波のセットを選び出した。その中から、都合のよいセットを選択していた。


○地震動データを恣意的に操作

[ 動画先頭:0:15:13〜 ]
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 それが2018年以降になると、これ基準地震の決まった以降ですよね。そうすると代表波を決定した後に、平均的に見えるように、残り19波を後から調整していましたということで、後からこう、新しい地見によって計算された時に、それは例えばどこかに断層がありますとか、今回のような地震、地震本部から新たな南海トラブ地震の影響とか、そういったものが発表されたりする。

 そういう最新知見に基づいて、現在の許可条件に基づいて作った基準地震動が間違っていないか、というチェックをしなくてはいけないわけですけど、そういった時も全部間違ったというよりは、意図的に偽装した方法に合わせて、誘導するような評価手法を行っていくということですから、18年と19年あたりからの、方法とは少し違いが有るけれど、地震動データを恣意的に加工していた、ということにおいては、変わっていません。


○規制委 2018年 「1200ガル」 妥当と判断

[ 動画先頭:0:16:24〜 ]
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 規制委はこのような作成した基準地震動「1200ガル」、3、4号機だけについて、2018年当時、審査を、進める前提として妥当であると判断しちゃったわけです。

 つまり1200ガルというのはあの解放基盤の表面の話であって、すなわち、浜岡の場合ですと、ずっと地下の、何百m下ですが、そこから上がってくる地震波が解放基盤表面と呼ばれる、一定の波が岩盤に伝わって、その一定の岩盤に伝わってきた波の大きさを1200ガルが有る。

 これは0.1秒の波形の地震の波形の所で、1200ガルが有るという数値を当てはめます。その他の所は、全部数字違うので、一応比較する時に、紛らわしいですから、解放基盤表面上のはぎ取り波と言ってその上の地面が全部ないと仮定をして、あるとすると上からの波が反射して返ってきたりして、やこしいので、まず全地面を解放基盤表面まで取り去るんです。

 もちろん架空のあのシミュレーションの話です。架空の話ですが、はぎ取った上で、1200ガルという揺れの大きさになるという仮定をします。

 その1200ガルというのは、どこかで起きる地震、あの浜岡の周辺でも起きる所ありますよね。南海トラフのプレート境界もありますし、それから活段層型の地震、海底活断層もありますし、内陸直下の断層もあります。いろんな断層とそれからそれらを含めて、包括的にやるのは、震源が特定出来ないマグニュード6.5の地震というものも加えて、それで、計算機で起こしてみる。

 起こしてみた結果の最も大きな波、先ほど言った代表波、それによって得られる解放基盤表面のはぎ取り波が1200ガルという値になりますよ、ということを、中電力が規制委員会に提出した資料、それに基づいて審査を行い、はい1200ガルでオッケーですねということになったのが、2018年ということになるわけです。

 この値が間違ってると、どういうことになるかというと、この状態でそれで終わりなわけではないわけですね。当然1200ガルというのは解放基盤表面という仮想の岩盤の上ですから、その上にはドカンと土が乗っかってるわけです。150m。実は浜岡って深い所にあるんで、150mもの層、砂の層があって、相良層とかね、砂の層があって、その上にコンクリートのスラブを敷いている。これは原発の基礎ですね。基礎の、コンクリートの建屋の岩盤が、地盤があって、基礎盤があって、基礎盤の上にさらに建屋の地下2階、地下1回、地上階は地上3階とか4階とか、そういった建屋乗ってますよね。そういった所に、当然この1200ガルの地震の波が伝わっていくわけです。

 伝わっていくとどうなるかと言うと、まず解放表面から来た波が建屋の中に入ると、増幅しますね。増幅して揺れの大きさがどんどん大きくなっていく。そうすると例えば3階クラスの高い位置になると、3階というのは、例えば燃料交換クレーンだとか、或いは使用済み燃料プルールだとかそういったものが有るような、そういう建屋の1番てっぺんの所になると、3000ガルとか3500ガルあるとか、そういう値になるわけです。

 そういう値で揺さぶられても、そこに置いてある機器類或いは燃料プールが壊れないことということが最低条件になるんですね。だから1200ガル全部作ってるわけではもちろんなくて、その1200ガルを基礎にして、様々な機器類やあるいは建屋構造そのもの、或いは原子力圧力容器の支えているボルト、そういったものの類い、全ての強度が決まるわけです。

 だから強度計算の全くの基礎です。これが、もしも、いや間違ってました2000ガルでしたになった途端に、建屋全部が取り壊しになるんです。だけど取り壊さないですね。東海第二原発なんて、元々270ガルしかなかったのが今1009ガルという値になってますね。4倍。そんな値になっても、建屋変わってないですよね。

 外見、全然変わってない。耐震補強とかあっちこっちやってはいますけれども、どういうことかというと、実は余裕を食いつぶしてるわけです。どういうことかというと、耐震計算をするはるか以前に、東海第二原発にしろ、浜岡にしろ、元々の基準地震動を決めて、または当時別の言い方してましたね。設計上、設計用最強地震とか、設計用限界地震とか、そういう言い方をしてたりしました。

 そういう地震動の大きさを元にして、建物を建設するんですけれども、当時の地震の波の大きさは小さいので、東海第二の270ガルは、今では震度5弱ですよ。そんな馬鹿な、ですよね。震度5弱程度の揺れで、設計するわけですが、それよりも原発の内部というのは非常に高圧高温ですよね。それからそこで流れている冷却水の量も非常に多い。

 また核燃料の放射線を遮蔽するためには分厚い遮蔽壁というコンクリートの、壁が必要です。それから建屋全体を支えるための基礎盤であるとか、或いは建屋の耐震壁だとか、そういった自重が極めて重たいものも支えるために、コンクリートの建屋はそれなりに強固に作らざられないわけです。これ地震と関係なく、そういう構造上の設計をしていくと、おのずと強度のあるコンクリートの建物になります。

 それから内部の圧力が、70気圧とか、そういう高圧の水や蒸気を通すための配管の肉厚というのは、おのずと厚み20cmとか、そういう分厚い配管になります。蒸気の場合は薄いですけど。水の場合は20cmあります。そういう分厚い配管です。270ガルごときの揺れではビクともしないんですよ。それと同じことが浜岡にも言えます。

 浜岡の場合1、2号は450ガル、3、4号は600ガルで設計しています。その結果どういうことになったかというと、実は浜岡の場合、東海と顕著に違うのは耐震壁の厚みです。耐震壁というのは、建屋の中に入ってる内部の壁ですけれども、原子炉圧力容器を支えている所に、使っている壁です。その壁材の厚みは2mあります。2mはこっからどれくらい、このくらいもっとありますかね、これ全部コンクリの壁です。

 何故そんなになったかというと、さっき言った自重であるとか、圧力であるとか、そういったものを支える、というのと加えて600ガルというと、270ガルに比べれば、2倍くらいの揺れになります。力のかかり方は面積の二乗に比例しますから、当然、同じ面積なら4倍、体積になれば3乗。そういうふうに効いてきますので、当然ものすごく強い力が働くという設計をしなくてはいけません。

 そうなってくると、東海第二ごときでは、耐えられませんので、耐震壁の厚みは2mになっちゃったわけです。そういう構造であの建屋全体が作られていますので、浜岡原発は建設当時日本一耐震強度の高い原発でした。これは事実です。何故ならその時に立っていた東海、その次に大きな揺れを想定していたのは、柏崎刈羽原発で、これ450ガルですから全然やっぱり数字が違うんですよね。

 建設当時最も大きな地震動を、基準地震動を持っていたのは浜岡原発3、4号機の600ガルです。そこで計算した結果、今の浜岡の大きさに対して、今1200ガルという値が与えられました。これで色々とあちこち補強を当然したでしょう。けれども揺れの大きさが2倍になったわけですから、元々2mもあるような分厚い耐震壁で600ガルを支えようとしていたのが、基準地震動が(ジッソウ?)した後とは、(ジッソウ?)した結果とはいえ、1200ガルという倍の値になったので、4mに出来るわけないですよね。

 だから当然のことながら、それに似合った強度を、作るのは浜岡原発の方がむしろ困難です。最初の基準地震動は大きいため、大きい基準地震動を元に作った分厚い建物をもっと強度上げろっていう事は薄いペラペラの建物で作ったものを強度上げろというよりもよっぽど難しいです。

 結果として、つまり分厚いから自重が有るので、そこに何かを付け立つとか、当然自重がどんどんどんどん増えてきますよね。重さが増えるという事は重さに対して、この加速度というのは、三乗に効いていますから、当然その分だけ、強度設計上げなきゃいけない。ペラペラならば最初軽いので、軽い建物の耐震強度上げようと思ったら、分厚くする時に、その分厚い分だけ重さが増えるとは言っても元の重さに対して、増える分量が少ないために、例えば耐震補強剤を入れるにしても、たくさん入れても大丈夫と、隙間があればですけども、そういうことになるわけです。

 浜岡の場合は、耐震強度上げるんだけれど、建物自体を普通の原発の倍のサイズで作るわけにいきません。浜岡原発がそれだけ耐震強度が有るからと言って、例えば柏崎とか東海に比べて2倍もでかい建物を建てる事はないです。少し下に埋まってる量が多いだけで、建物のサイズそのものははそんなに変わりません。そうすると、そこに補強しろという事は、相当難しいということになるわけです。

 結果として、1200ガルというのは一体どこから出てきた数字なのか、というと、この建物を強度を上げていくとして、どこくらいラインが限界かねというふうに考えた時に、1200ガルぐらいでないと、それ以上にしたら、改造するの大変ですよって話になっちゃって、じゃこのくらいで抑えておこうと、そんな秘密の話し合いが行われたんじゃないかと、勝手に想像しますが、まそうあながち嘘でもないだろうというふうに思います。


○浜岡原発の位置

[ 動画先頭:0:26:04〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 さて、これの浜岡原発の場所ですが、ここですね、静岡県の最先端で、御前崎市、昔の浜岡町、ここにあるわけです。最先端の突端のすぐ内側の所で、建屋の配置というのは非常に不思議な配置をしています。

 柏崎刈羽もやや不思議ですけれど、もっと不思議な配置なのは1、2号機が結構内陸に近いんだけど、3、4号機はこの横に並んでいて、5号機はこの辺でもっと海の方に出ていて、やはりこの辺に空が有るんですよね。空きが有る。

 空きが有るというのは大体地盤が悪いということです。それからここに取水塔ってありますね。海から直接海水を取ってないんですね。普通の原発こに取水口がありますよね。すぐに入れて出すという、そういう位置ですが、わざわざトンネル掘って、沖合数百mの所に取水塔を立てて、ここの下に大きなプールがあります。

 何故巨大プールを作ったかというと、津波の影響です。津波の引き波で一気にガーっと水がなくなっちゃった時に、ここが干上がった場合、海水が来なくなります。そうすると原発冷却が不能になります。そこででかい海底プールを作っておいて、水貯めとくわけですね。そうするとざーっと波が引いても、その溜まってる分だけは、冷却水吸えますよね。それで吸ってる間に押し波が来て、またザバっと埋まるからいいとずっと引きっぱなしって事はまあないだろうということ。それそうですよね。隆起しないかぎり。

 だけど大きな問題があります。海底土石流のような砂がドーと流れ込んだらどうなるか。プール埋まっちゃいましたね。そういうことが起きないってのはどこに保証があるか、さっぱり分かりません。私はこんなでかいプール作ったら返って仇になって、流れて混んだ砂で詰まってしまって海水の主水不能になるんじゃないかというふうに批判したことがあります。

 あと内陸にもですね、建屋のそばにもこういう大きなプールが有るんです。これ実はあのピンク色に見えてるのプールです。ここにも大きなプールを置いといて海水をためています。この海水もいわば冷却を使うのに、取水塔のプールが詰まっちゃったりした時のために、その冷却水確保しよう。

 それだけ冷却水の確保が難しい原発がこの浜岡原発です。だけど直接ここに取水口を作れない最大の理由は津波です。津波という事は要は海から大量の波がドーンと来るわけですから、取水口回りというのは、1番弱いんですね。そこから逆流してきて一気に海水が敷地内に流れ込んでしまう。

 しかも浜岡の場合に20m超える津波が来ますので、その水圧によって、こういった所が破壊されると防潮堤がそっから突破されてしまう。そういう危険性があります。東海第二は1機しかないので、ことも、海底取水塔ということも考えられたはずなんですけれども、それはやめて巨大な鋼鉄の鉄板型取水口の上に、防潮堤の防潮板を作ってます。

 その下、取水口はそのままにしています。だけど、あの構造ですと津波がやってきたらその取水口に瓦礫や土砂がドーンと流れ込んできて下から防潮堤をぶっ壊してしまうんじゃないかと、私は思ってます。

 けれども、浜岡はそういった構造ではなくて、しかも原発が1基だけじゃないので、少なくとも1、2は廃炉になってますけど、まだ2基動かして、さらに3基目を動かそうと思ってますから、あと6号機も作ろうという計画でしょうから、膨大な海水がやはり常時必要になります。

 東海第二原発は毎秒70トンぐらいでいいですけれども、この場合は、その大体5倍ぐらい、まだ6号機まで作ればですね、6号機作らなくても4倍程度、280トンぐらいの海水が毎秒必要になります。


○プレート境界型地震の知見はなかった

[ 動画先頭:0:29:58〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 実はこのプレート境界地震の知見はなかったということで、これは浜岡の裁判闘争やってる人たちが作った資料なんですけど、浜岡原発1、2号を作った段階では、こういうプレート境界型で地震が起きるという知見そのものがなかったんです。

 というのは、この境界型地震の、知見が確立するのは1970年代ですが、浜岡原発の建設が始まってるのは1968年ですから。間に合ってないです。だからこれ想定外です。プレート境界型地震と今では誰もが小学生もが知っている、当たり前の出来事ということになっておりますが、中部電力は1、2号機建設時点では、こういう知見がそもそもなかった。

 様々な地震がこういった所で起きますよということも、やはり正確には分かってなかったし、当時考えられてたのは、どういうことかって言うと、地震が1回起きた所はしばらく起きない。それから、浜岡なんかは、何度も来てますけどね。それからあの地震の空白地帯というのは、今では危険地帯と言われてますが、地震の空白地帯は地震が来ない。そういうふうに信じられていた時代もありました。


○2連動・3連動

[ 動画先頭:0:31:09〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 これが浜岡の周辺の現在の知見です。東海と東南海地震ですと、この当たりが地震の震源域です。それから、東南海地震から南海地震まで連動型だと3連動型だとこういうふうになります。これ今はどこでも出てくる図です。


○想定震度分布・震度6〜7

[ 動画先頭:0:31:28〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 これに基づいて発生する地震動の揺れの大きさは、赤で書かれている所が震度7、これが2連動型であろうと、3連動型であろうと、浜岡の地点は常に震度7がきてもおかしくない。平成15年(2003年)に、中央防災会議が策定している文章です。20年以上前からこれらの知見が確立していますけど、原発は建ててしまうと、50年、60年動かすので、古い知見で動き出してしまったものは、止められない、というような状況になってしまっているのが現状です。


○強震動生成域は直下かつ浅い

[ 動画先頭:0:32:10〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 強震動生成域というのは、直下でかつ、浅い所で起きるということで、中央防災会議の1979年の、この四角で囲まれたエリア、これ昔の考え方ですけど、想定地震域が最新のものになってくると、どんどんこのエリアが大きくなっています。


○砂上の楼閣:砂の上に立つ原発

[ 動画先頭:0:32:31〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 浜岡ですが真上が原発建っている地盤ですけど、ずっと砂の層ですね。岩盤と呼ばれるのはこんな所まで下がります、150m以上下がってます。それくらい深い所に行かないと、硬い岩盤になるような存在しない、砂上の楼閣というわけです。


○ぶれの大きい地震想定

[ 動画先頭:0:32:56〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 そもそも地震の想定というのは、当時はもちろんですが、今でもですね、確たる証拠も、実験的確認も、出来ない科学的分野≒自然科学というより、まるで経済学、この浜岡原発の訴訟団の表現ですね。

 極めて重要な事実は強震動=強震動生成域(アスペリティ)、プレートのスラブ上面の深さについても、実際の確認は出来ていない。超音波などを使ったり、或いはたくさんの地震データを元にして、この辺だろう、あの辺だろうというような事は出してはいます。浜岡もそうですし、柏崎もそうです。

 国が評価したものに対して、電力会社が、それに基づいて様々な、想定を出して、その結果として、地震の大きさ、すなわち基準地震動を決めていくわけですけど、決めていく過程において出してくる、強震動生成域のアスペリティと呼ばれてるものや、或いは、プレートのスラブ上面というのは、要は地震が発生するのは、地震が発生する地層が一定程度硬くないと割れない。

 ヨーカンを割っても、地震は起きません、ゆるっと割れるだけです。綺麗な断面です。けれども大きな岩は、石をバキンと割ると衝撃が走りますね。あれは地震が起きるということです。すなわち硬い石でないと、割れても大きなエネルギーは生じないわけです。

 ずるずると引き裂かれていくような、柔らかい地盤ですと、地震発生源にはなりません。ゆっくり地震が起きるかもしれないけども、大きな地震にはなりえないとなると、地盤の硬さが問題になるわけです。

 その地盤の硬さというのは、地質にもちろん依存しますけれども、温度にやっぱり大きく依存するんです。その温度というのは、地面の下、行けば行くほど高くなっていきます。もうマントルまで行けばもうほとんど数千度の液体になります。1番高い私の立ってる地表面は当然気温と同じ温度ですけれど、下へ下がっていけば、だんだん暖かくなってくるんです。

 温泉が出るような、地下20kmとかそういった所になってくれば、もう摂氏100°を超えてしまいますが、100°ぐらいならば、岩板にとっては冷たいってという温度になりますけれど、岩板が割れるぐらいの温度ってなると、やっぱり数千度、数千度以上の温度になると、割れなくなりますから、千度以下でないと。岩によっても違うので、千度というのは固定した数字じゃありませんけど、岩の性質によっては千度ぐらいでもう割れなくなるわけです。

 そうすると、その地盤の深さのどのくらいまで、割れるような大きな力を持った岩板か、ということを考えた時に、プレートのスラブ上面の深さというのが非常に重要になります。


○プレート境界型地震の知見はなかった

[ 動画先頭:0:35:56〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 これがプレートです。私たちが岩板と言ってるのはこれです。これもプレートです。陸のプレートの下に潜り込んでいきますね。この時の上面の深さというのは、スラブの上面の深さはこの位置を言います。こことかここです。この深さが大体内陸の部分ですと、20km程度になります。

 この海の方なんか、もっと薄いんですね。10km以下という感じですね。だからこういったとこで地震が起きても、どんなに深く行っても、垂着方向ならば10kmで止まる。こっちならば、どんなに深く行っても20kmで止まる。そういうふうに考えられるわけです。そうするとこの深さと長さで面積が出ますね。断層の長さというのが100kmあっても深さが20km止まりならば、2000平方kmということになります。

 ところが東日本大震災の時に、この面が動いたんですね。この面というのは、スラブの厚みそのものが、ずれ動くということになります。こっちは別に動いてます。こっちが、滑ってのはこっちで、こっちは単に滑ってるものの下にいるだけなのです。

 大きく跳ね上がるのはここですよね。だからエネルギー放出するのはこの面です。この面でドンと動いてこのプレートが上に持ち上がった時に津波になるわけですね。揺れも発生します。その時の断層面の長さというのは、この幅に規定されます。

 だからこの幅の長さが、そういうようにこの上面の幅、ずれ動いた幅の、サイズが10kmであっても長さが400kmもあれば、東日本大震災のような4000平方kmもの大きな面積が動くということになるわけです。

 だけども内陸地震ですと、浅い所で起きるわけですけれども、長さが200kmくらいが限界ですから、200km×10kmならば2000平方kmぐらいが、大体平均的なレベルの上限になるとするならば、海底地震で発生するマグニチュードが9ならば、陸上で発生する地震のマグニチュードは大体、8程度が、上限かなというふうに今までは考えられてきました。

 ところが、とても怪しくなってきてる、というのが実は実態です。というのは、連動の長さというのが、今までは100kmで止まるだろうなんてことが、科学的に、そういう想定は正しくないというか、いくらでも連動しうるということが、だんだん分かってきたってことが有るわけです。


○ぶれの大きい地震想定

[ 動画先頭:0:38:40〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 そこでアスペリティもそうですし、プレートのスラブ上面の深さも、実際確認出来てるわけじゃはないし、統計的解析も中央値上下に外れた場合は、無視するし、経済学がはずれるのと同じで、結局これら先ほど言った通り、最もあの平均というか、20の地震波形の中で最も外れていない中央値を取って、基準地震動を決めようとしています。

 上下に外れた値は無視されてるわけです。最も大きな揺れを取ってるわけではないということです。私たちは、非常に大きな地震の揺れの大きさを、想定しているみたいなことを電力会社がよく言うので、想定される地震の最大値を取ってるんだろうと、勝手に思い込んでる人もいるみたいなんですが、全然そんなことありません。

 最大値だのは、もってのほか、というような計算をしているだけです。実験的確認は不在なのが地震学の現状です。実験的確認は出来るわけないです。すなわち、証明された知見が存在しても、仮説も含めて存在しているために、それらが混在しているので、何が正しいのかというのは、外目から見ると全然分からないという現状があります。

 概念定義の曖昧さ。先ほど言った、スラブの厚みであるとか、或いは地下何10kmまでその地震の発生源になり得るとか、そういった定義が曖昧であす。そもそも言うと活断層の定義自体が実は、この原発で使われる時と、地質学で使う場合は、全く違うんです。

 地質学で使う活断層の定義というのは、国土地理院などが発表しているものや、或いは地震本部が出してるものなどを見ても分かりますけれども、大体、後期更新世以降に活動した形跡のある断層ということに考えられています。それは今から200万年前です。

 原発はそんな古いのを見てるかというと、見てません。原発ではわずか13、4万年前、もう少し言うと、13.5万年より最近に動いたものしか見ていません。だから、変なことが起きてるんです。地震が起きたと思われる断層が見つかりました。穴掘っていって、その上にある地層は何年前かということを調べるんです。

 原発の人たちは。そのすぐ上にずれてない地層があって、下にずれてる地層があった場合、ずれていない地層の年代が14万年よりも古ければオッケーです。だからそれ以上古い地層ならば、最近動いた、断層ではないので、名目上、活断層から外されて、活断層とは言いません。では何断層なのかという話ですね。単なる断層になります。

 切れ目あるいはエリア、いろんな言い方しますが、要は、単に断層が有るだけで、これは活断層ではないのだと、当然のことながら、国土地理院や地震本部などが、活断層として表記したものを消してしまうんです。これが活断層を消すと言われている、最も典型的なこの概念的な曖昧さを使ったインチキです。

 公式の確度の低さ、基礎データの不足、上限・下限のカットオフ、それから世界的な共通地点の不在、各自で独自の発展ということで、これなんか典型的ですね。日本と欧米諸国とそれから、ヨーロッパでは全然バラバラな考え方を取っています。

 とりわけ典型的なのは、アメリカやヨーロッパでは、断層が活断層であるかないか以前の問題として、原発の敷地内に断層があれば、それは運転出来ない。安全を見るならそういう考え方です。当然ですよね。でも日本でそれ当てはめると、どの原発も全部アウトになります。日本のどの原発でも、敷地内に断層がないなんてのは、どこにもありません。

 1平方km位にマス目を切って、日本中見ていって、断層がない所を探せというのが無理なんです。都心の真ん中だったら、そういうとこあるかもしれないけど、それは厚い関東ローム層に隠れていて、その下の断層が見えないだけです。厚い関東ローム層はいわば堆積層なので、最近地震が起きない限り、その上に断層は見えません。だけどその下にでかい断層があってもおかしくないんです。

 そういった所が関東平野ですから、関東平野どこ探したって、正確に評価は出来ないんです。最近有名になってるのが2つ。1つは立川断層ですね。もう1つは、江戸川河口断層、この2つが東京直下地震やあるいは西埼玉地震(1931)を起こしていた地震です。

 東京直下の地震はもう1つあります。関東大震災(1923)を起こした断層につがっている、三浦半島の活断層、こういったものも地震の影響を受けるというんですが、ただ三浦半島にある活断層というのは、高さがわずか20cmぐらいしか、見えないんです。あとは分厚い関東ローム層の下に隠れています。だけども地震学者は誰も活断層はないとは言っていません。それは見えてないだけです。

 アメリカなどは、そんなとこで原発を立てる事は出来ない。西海岸に原発少ないというのは、印象で思ったことありませんか。西海岸にはカリフォルニアに有力なサンアンドレアス断層という大きな断層があって、それに引きずられるような形で、たくさんの活断層があります。サンオルフレ原発が今動いてますけれども、これが唯一のものです。

 ほんの数10km先に、サンアンドレアス断層が有ることで、ずっと問題になってますけども、日本の感覚で言うならば、このレベルで問題にしたら、日本の原発、全て動かなくなります。


○浜岡1〜4号機「1200ガル」 5号機「2094ガル」

[ 動画先頭:0:45:00〜 ]
※図は [浜岡原子力発電所の基準地震動について 中部電力 2024年1月12日] からの引用
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 そういったことで、この浜岡原発の、この内閣府モデルと書いてある2012年、敷地の内閣府モデルを元にして作った浜岡の基準地震、1200ガルというのは、このエリア、1、2号機から3、4号機、このエリアを、対象にしてます。5号のエリアだけは2094ガルです。波の数が少し違いますけれど、25波と24波とこういったものを使って、ここの1200ガルと2094ガルと決めたんです。

 なんでここだけ、とてつもなく高いのかというと、実は駿河湾地震(2009)というのがありまして、その影響です。浜岡原発が揺れたんですが、マグニチュード6.5というそんな大きくない、小さい地震です。そういう地震によって実は震度5強の揺れを観測しています。こちらは震度4。全然揺れが違うんです。

 何故そんなに違うんだということで解析した所、5号機の近くに地盤レンズという、密度の違う地層が分厚く存在していた。その結果、地震波形が歪んで、直進してきた揺れの波が、有る所で共振、共合して集まってきて、強い揺れになる地帯がここだった。それが2094ガルに跳ね上がってる理由です。

 同じことが実は柏崎刈羽にもあります。柏崎刈羽原発というのは、1から4号機とそれから5、6、7号機とで、基準地震動が全く違います。5、6、7号機は1209ガルなのに、1〜4号機は2300ガルあります。ちょうどこれと同じぐらいの違いなんです。同じように地盤の中に地盤レンズがあって、それによって中越沖地震の時に大きく揺れて、1から4号機の方が激しく揺れた。3号機が火災まで起こしたなんてこともありました。

 そういうことを加味して、基準地震動が違ってきています。そういうふうに考えるならば、高々このくらいの距離しかない敷地なのに、極端に、この地震の基準地震動ですが、揺れの大きさが違うという複雑怪奇な地盤であるという事は、最近分かってきている。2000年代になって分かってきてると、もうつい最近分かってるんです。

 建設したのは1960年代。もう全然あの知見の違いは、もう極端に違っているということです。分かる通り、1、2号機、3、4号機、5号機、6号機もここら辺に建てるんですけど、見ていくとこっち行けば行くほど厳しくなりますよね。どういうことかというと、経験則なんだろうと思うんです。

 昔、浜岡原発を立地した時に、ここに建てるという事は計画したんだけど、この辺に建てるって事は計画してないんですよ。同じように敷地はあって、浜岡原発として、当時浜岡町に建てる時に、このこちら側に、内陸に近い方に建てるという判断をしたのは経験則として、こっちの方が揺れが小さい、ということを知っていたからではないか、と私は疑っています。

 地元の人たちとかに聞いて、この辺、地震が結構起きてますから、南海トラフの地震とか、或いは三河湾地震だとか、とにかくでかい地震が、頻繁に起きる地域なんです。そこに建てることもどうかと思いますが、そういう頻繁に起きてる中でそこに住んでる人たち、古老の人たちに聞いてですね、この敷地で1番揺れるのどこって聞いたら、はい、ここですって言われたんじゃないかと思うんです。

 1番揺れないのは、どこと言ったら、この辺だねとか言ってね、じゃここに建てよう。要はその当時、地震計もまだ、ろくにないし、それから計測もそもそもしてないし、それからプレート境界の知見すらないし、地震がどうやって起きるのかも、分かってないしと、そういう無いない尽くしの中で考えられるのは、せいぜい古老から聞いた、このくらいの所が1番揺れない程度の知見で、建てているのではないか。

 東海第二も同じです。東海第二の場合は、津波です。津波の評価はどういう、評価をしていたかというと、1960年のチリ地震津波によって、東海第二原発も津波が襲ってきました。その時の津波の、高さが3m、そこで当時は、それが最大の津波ということになって、地球の裏側からくる津波が最大なんです。何考えてんでしょうね。

 それで、東海第二原発の津波の評価はその大体3.1mぐらいを対象にして評価をしていく、ようは日本の地震学者の知見が増えてきて、いや、周辺でももっと大きな地震が起こり得るということが分かってきた。例えば、日本海溝沿いの大きな地震が起きた場合、東海第二だって大きな津波が来るかもしれない。

 そのような評価が初めて公式に明らかになったのが2002年です。2002年に、これは東電もそうですけれども、日本海溝沿いで発生しうる地震の海底地震のプレート境界ですね、プレート境界地震によって起こりうる津波の高さを評価してみた所、東海第二においても、6m級の津波が来る可能性が有るということになります。

 で、今作ってる防潮堤よりは、もうもっと小さいのですけれども、海水ポンプを取り囲むような、コンクリート擁壁を作ることにしました。建設工事を始めて、完成したのは2011年3月です。東日本大震災の少し前です。3機あった海水ポンプのうち実は1機だけモルタルの工事が終わってなかった。

 つまり隙間いっぱい開いてるコンクリートブロックの塀を考えてみてください。あんなもんじゃないんだけど、コンクリートブロックを積み上げて、あっちこっち隙間出来たらモルタルで詰めたりします。そのつめの工事が作業が最後に残ってた。それをやってなかったので、その1機だけ海水ポンプが水没したんです。

 2機は完成してたので、ギリギリですけれども、その6m級の津波、4m級の津波に襲われて6mの防潮壁、防潮壁というよりは防潮囲いです。で守られて2台の海水ポンプが動いたので、非常用冷却用のディーゼル発電機が動かせた、結果として、外部電源も一系統ありました。冷却可能だったので、福島第一原発と同じ道は辿らなかった。

 しかし、東海第二に15mの津波が来ていたらやっぱりアウトなんです。それから地震によって外部電源が全滅してたら、やっぱりアウトなんです。すなわち福島原発と同じ状況になっていたとしたら、東海第二も持たなかったんです。東海第二は福島第一よりも約100km以上南にありましたから、その分助かっただけで、それだけのことなのに、なんか偉そうに私たちはやったんだぞみたいに言ってるんで、ちょっとアホだなって思います。

 浜岡の場合は、そういうふうにこうね、地震の大きさがこれだけ違うということで、こういう不思議な評価になってます。2094対1200で、これが偽装されたってことですから、多分これもアウトだと私は思ってます。2094だってダメでしょう。浜岡5号機は実は、新規制基準の適合性審査してないんです。。すなわち、申請もしてないので、この基準地震動がいくつかってことを決定してるわけでは事実上ないということになります。

 3、4号機は再稼働する前提ですから、当然のことながら、この3、4号機の再稼働については、基準地震動については決定済みになってますから、それを覆すような重大な誤りがあったということで、これは審査のやり直しだとか、現在は報告聴取命令の対象になるというわけです。


○実際に実施されていた方法(概要)

[ 動画先頭:0:53:03〜 ]
※図は [プレスリリース_浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について_本事案の概要等_2026年01月05日_中部電力株式会社] からの引用
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 で、その手口です。これだけ喋って終わりにします。これは中電の資料なんだけど、やっぱり分かんないですけどね。多数100セットを、例えばって書いてありますから、本当はもっとあるんだろうなと思いますけど、地震の地震動のセットをたくさん作るわけです。これコンピューターで作るわけです。

 その中で、1つだけ都合のいいもの選ぶわけです。都合のいいもの選んで、これの中の平均値との残差が最小のものを代表波形として、黒い色で選んでいきます。これが2018年前で、2018年以降はこちらを今度持ってきて、多数の地震波形を作成して、その中から代表波を選定したものに合わせて、加工してくわけです。ご苦労なことをやっています。


○審査会合での説明内容(2019。1.18審査会合資料より抜粋)

[ 動画先頭:0:54:00〜 ]
※図は [プレスリリース_浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について_本事案の概要等_2026年01月05日_中部電力株式会社] からの引用
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 もう少し詳しく言うと、これは正規というか、許可された対象グラフになります。許可された許可された対象グラフですから、偽装されてるんだけども、この中ではどこを偽装してことについてはまだ報告はしていません。何をやってるかってことだけ、少し見ていきたいと思います。


○20組の波形(拡大図)

[ 動画先頭:0:54:18〜 ]
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 少し拡大します。この方が見やすい。まず大量にある灰色の波はこれが地震波形です。地震波形の中でランダムに作成された20組の波形ってありますね。すなわち1つの震源域から発生する地震波というものは、1つではないんです。いろんな条件変えることによってたくさんの波を作り出すことが出来ます。

 コンピューターで作った、多数の地震波形のうち、20本がこれです。その中で、灰色線19本、赤線1本って書いてありますが、この20本のラインのうち最も平均値、平均値とこの真ん中の黒い線です。この黒い線は数学的な平均値です。すなわち足し引きすれば、真ん中がこの辺になりますよ。足し引きればこのくらいになりますよ。そういう意味で言うと本当の平均値です。

 この平均値には嘘がないんです。ただ計算上の算数で出しただけです。実際の地震の波というのは、これではないわけです。だから地震の波を選ばなくてはいけない。20本の中でどれ選びますかっと言った時に、今度は算数的にこれとの間で引き算します。

 黒い線が平均なので、黒い線と20本の線の引き算を全部やります。20個の答えが出てくるわけです。その中で最も差の小さいグラフはどれなのか、と言って選んだのが、この赤い線のグラフです。すなわち、この赤い線が基準地震動の元となります。この断層によって発生しうる地震の平均的な姿ですということにするわけです。

 どう考えたって、こういった所を取ればいいじゃないと思いますよね。1番高いのね。どれだけ違うかかったら、相当違います。ここのラインが1つで、500ガル違います。もう全然違いますね。だから、その上から、さらにこの線の外側に包絡線というのを引いて、この赤い線全部を包み込むラインを引くんです。こういう感じになりますね。そういう包絡線の接線がどこに当たってるか。斜めの線がどこに当たってるかによって最大の基準地震動の大きさが決まってきます。

 ただ基準地震ってのは0.2秒の所だから、ここのライン、ここで決めるわけではなくて、この辺で決めるわけですけど、そういうふうに、この赤いラインを選び出す時にこの平均に1番近い所ってやってるこの平均の黒線を偽装するわけです。

 そうすると単純に言うたら、この20本のうちどれになるかというのは、変わりますね。そうすると1番低いこれになるかもしれない、ということになるわけです。そうすると本来ならばこの赤い線を選ばなくちゃいけなかったのが、もっと低いこの線になっちゃうと、基準地震動は一気に500ガルくらい下がってしまうということになるわけです。


○中電による基準地震動策定での不正

[ 動画先頭:0:57:23〜 ]
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 それがここで書いている不正の手法として、数千パターンの波形から意図的に代表波を選ぶ、それが平均となるよう、都合よく他の波形を後付けする、代表波ラインになっていくわけです。原子力規制委員会は「この行為によって、地震の『過小評価』となる」と指摘をしたということです。


○20組の波形(拡大図)

[ 動画先頭:0:57:43〜 ]
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 ランダムに作成された20組の波形合成(灰色線19本+赤線1本)の中で、中部電力側にとって、都合の良い線を恣意的に決定して、「平均値として引く」。これが偽装黒線です。それと残差最小のもの(赤線)を代表波として選ぶということです。これが中部電力の仕事です。


○判明までの経緯

[ 動画先頭:0:58:10〜 ]
※図は [プレスリリース_浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について_本事案の概要等_2026年01月05日_中部電力株式会社] からの引用
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 そういった事は、ここに細々と書いてあるんですが、問題はここです。2025年5月〜10月まで、原子力規制庁から当社の基準地震動策定に関する調査連絡を受け、原子力規制庁との面談で基準地震動に関し、断層モデル法に基づく計算法方法等について、説明を実施したけれども、10月に、原子力規制庁から当社の委託先が作成した報告書等のエビデンス資料の提示を要請され、その結果、12月という所です。

 方法1,2という偽装行為が行われてるのが判明し、すなわち初めてこの時に、報告書等エビデンス資料は、中部電力が作ったといっても、中部電力自分で計算してるわけじゃなくて、委託してるわけです。委託業者、地質関係の調査会社が作ったデータが、報告書として存在するわけです。

 それが直接規制庁に渡ったのは、この時が初めてです。そこが問題です。この辺の時に、つまり2018年以前に、規制委員会が、審査をしてる最中に、こういうエビデンスが、同時に提出されていたら、こんな偽装出来ないんです。当たり前ですけど、すぐバレちゃう、見る人が見えばね。

 けれども、ここまでこれが出てこないので、結局、中電が作ったグラフしか、彼らは見てないんです。いかにも偽装して作るわけですから。そう簡単にバレませんわね。これ何でばれたかというと、内部告発です。公益通報によって分かったわけです。こんなの見ていて、中電内部の人が、こういうの見ててね、うわ、とんでもない事やってんだこいつら、と思って規制庁にご注進したわけです。結果分かったわけです。これ、もしご注進がなかったら全然気がつかないんです。

 こんなバカな規制当局が有るもんですか。当然ながらこういったもの、エビデンス資料は別に一般に公開しなくてもいいから、あなたたちが、ちゃんとこの2018年以前の基準地震の策定段階で読めよと、見ろよ、判定しろよ。評価しろよです。

 そういったことしてないから、分かんないわけです。さらに今後もやらないんだったら、もう同じですよ、ということです。さらにもう1つ、これらのヒアリング一切公開されてません。ヒアリングの面談記録というのは、規制庁のホームページに載ってるんですが、あの例えば、特重の関係で、特定重大事故と対象施設というのは、あれはいわゆるテロ対策施設ということになっちゃってるんで、テロ対策施設をテロリストに見せるわけにいかない、みたいな、わけのわかんない理由で一切非公開です。エビデンスも含めて何1つ出てこない。

 でもこれも出てこないんです。この面談記録。これはおかしい。面談記録でも機密に属さない部分については、公開しますって言っていたのが、これも機密にされちゃったわけです。これも規制庁に対して厳しく追求しないといけない所です。こういったことが隠されていたのであればそれはもう規制行政としてはもう失格ですよということです。


○基準津波:防波壁前面 海抜25.2m

[ 動画先頭:1:01:25〜 ]
※図は [浜岡原子力発電所 新規制基準適合性に係る審査状況について 基準津波の策定について 中部電力 2024年10月11日] からの引用
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 少し津波のことを言いますと、これ基準津波が今25.2mまで、どんどん上がってくんです。これはあの既往地震の調査結果で5〜10mで、昔言っていたものです。内閣府の2012年の南海トラフ地震の津波想定が21.1mになります。これに基づいて24m級にしたんです。防潮堤を。ところが今25.2mでまた継ぎ足しをしなくてはいけないという状況になっていた。


○防潮壁の脆弱性

[ 動画先頭:1:01:55〜 ]
※図は [浜岡原発廃炉訴訟 造られるべきではなかった浜岡(2015/05)] からの引用
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 今度は何が起きるかというと、今度は防潮堤の脆弱性。これは今回の偽装が起きる前から、もう指摘されてることなんですけど、防潮堤自身があのカミソリ防潮堤で非常に薄っぺらいんです。そうすると、なんで支えてるかというと、もちろん相良層という岩盤の所に、杭を入れてるんですが、下の方だけです。そうすと高さ20m以上もあるような防潮堤をどこで支えてるかというと砂丘が支えてるんです。

 砂が両側にあるので、この防潮堤は倒れないんですけれども、地震が起きたらどうなるか、津波が来たらどうなるか、地震が来たら、まず液状化します。そうすると、この砂の山ですから、一気に液状化して崩れ落ちるんです。もう防潮堤がものの見事にむき出しになる。津波が襲来するんです。とても持つわけがない。吹き飛ばされてしまいます。

 だからもう地震のサイズが変わると、つまり基準地震動が変わるって事は、地震のサイズが変わるに等しいんです。そうするとこの液状化の計算も全部やり直します。すると防潮堤が持たないという結論になれば、これ作り直しなんですけれど、こんな膨大な防潮堤を作り直せ、というのは、物理的にも技術的にも、資金的にも無理です。

 中電のこの耐震偽装と、東電の地震の関係です。こうした問題が中部電力に限らない事は、もう過去の例からも十分あります。実は1970年代から2000年代かけて制御棒の脱落事故というのは、BWRで多発したことがあったんです。

 きっかけは東電です。東電の福島第一原発3号機で制御棒が抜け落ちるという事件がありました。その後99年に、同じく、今度は志賀原発1号機で制御棒が定期検査中に抜け落ちる、3本抜け落ちるという事件がありました。その後に、今度は東京電力、福島第二原発3号機でも、同じく制御棒が抜け落ちるという事件がありました、あちこちで起きていたんですが、全部これ隠蔽しました。

 規制委員会、当時は原子力安全保安院です。原子力安全保安院ですら、ずっと知らなかったんです。それが1999年にバレます。それは臨界事故によってばれる。99年に、志賀原発で起きた後に、2007年にバレます。これは中越沖地震で、色々な問題が発生した時に、過去に起きたことを洗い直し、制御棒が脱落して、志賀原発1号機で臨界事故が起きていた、とういうことが発覚して、バレるわけです。

 で、全部洗い直せとやったら、出てくるは、出てくるは、浜岡でも起きていた。或いは女川でも起きていたということで、BWRを持ってる所は、全部ダメというわけで、そういう原発の事故隠しが極めて多数発生してます。

 考えてみれば、あの東京電力の役員の首が全部飛んだ、南直哉の首が飛んだのは、2001年の東電のシュラウドのひび割れ隠し。それからいろんなゴミが落ちていた事件とかね。そういったことで、東電は社長以下退任しました。実はその当時社長だった、南が会長で荒木が社長で首になりました。

 その時に副社長だった勝俣が社長になったんです。そういう事件が東電で起きたんです。要は事故隠しが原因で勝俣は社長になったんです。それが福島第一原発の事故の時に会長で、ああいう事故を引き起こす結果を作ったということです。


○東電の「耐震偽装」とは

[ 動画先頭:1:05:49〜 ]
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 東電の耐震偽装というのは、2024年8月の地震調査研究推進本部による長期評価、これは「兵庫県沖から上越沖」、あの2024年1月の能登半島地震にも、見直しているわけです。地震と津波評価が、極めて恣意的に行われている、ということを指摘することになります。

 東電は193kmの海底活断層による地震発生のマグニチュードを、参考値として8.4を想定します。これによって出てくる地震の波が、敷地に到達しても、要は基準地震動1200ガルを超えないという結論を出します。

 しかしながら、津波についてはM7.7しか評価していません。その結果として、6.1m、地すべりをを含めて6.8mを超える事はない、という評価をしています。この数値の不自然さについては規制庁も疑問視していて、追加説明を求め続けているというのが私が考える東電の耐震偽装なんですが、これ偽装って言っても堂々と表でやってますんで、偽装と言えるかどうか。


○津波評価の不自然さも問題

[ 動画先頭:1:07:05〜 ]
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 マグニチュード8.4と7.7ではエネルギーの量で、12倍近い差がありますが、全く別物の地震なんです。けど同じ193kmの活断層で起こり得うる、どちらも起こり得る地震ですが、いわば上限と下限みたいなもんです。東電はそれを使い分けるわけです。上限の8.4は地震の時には評価しますけれども、下限の7.7は津波の時しか評価しません。つまり逆に言うと、マグニチュード8.4の津波評価は存在しないのです。

 それでやってみろよって思いますよね。それはしていない。それをしていない理由の説明が出来てない。しかも海底活断層による津波を評価する際には、海底地すべりを当然考慮しなくちゃません。実はそれは一定考慮しています。70cmだけかさ上げするというね。つまり、海底活断層の地震が7.7で発生した場合、やってくる津波高さに対して、大体70cmくらいかさ上げしてくるという想定をするんです。

 それでも、今の上限値としている6.8mは超えません、というふうに主張をしているわけです。ちなみに、この原発の敷地の標高は8.3mあり、かつ防潮堤があって、防潮堤の最高到達高度は15mあります。従って15m超える津波でないと、敷地に浸水しないということを一応なっています。そのことを思って、東電は、海底活断層地震が起きても、能登半島の193kmの海底活断層地震が起きたとしても、津波が15mの防潮堤を超える事はありえないというふうに主張しているわけです。

 規制庁はその根拠は分からんと言っています。この点についても、規制庁は整合性について説明を求めているのに、現在も東電は説明していません。


○それなのに再稼働できてしまう

[ 動画先頭:1:09:05〜 ]
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 それなのに、再稼働出来てしまうという説明は、先ほどした通りです。事業者の実質的判断で対応すると、規制庁は言い続けています。もう院内ヒアリングでこれ3回聞きましたね。今度もまた言ったら、どうしようかと思います。もうそういうくらい腹立つような話です。

 今回見て分かるでしょう、中部電力ね、事業者の自主的判断なんてやらしてたら、好きかってなんだってやります。そういうことを言ってるから、馬鹿にされてるんです。あれはどれだけ規制側を馬鹿にした態度か、ということをあなたたちは本気で考えないんですか、ということです。感情に訴えるしかないです。

 そのため実際には、整合性のない説明を繰り返していても、規制庁はそれだけで、再稼働を止める権限はないと言ってます。もうこういう事はね、スリーアウトチェンジです。


○そして柏崎刈羽原発が再稼働へ

[ 動画先頭:1:10:06〜 ]
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 そして柏崎刈羽では再稼働していくことになりました。1月21日再稼働するものの、制御棒駆動系の異常から1日も経たずに止まってしまう。制御棒駆動系は安全上極めて重要な装置であるが、地震と津波評価も同程度に重要であるから、この際、規制庁は東電に対して、全部説明させるべきだし、長期評価について再度の評価をさせるべきだと考えています。

 さらに規制庁は独自に、東電の解析結果について、中電のような偽装がないかを調べる、すなわち、元々彼らが計算値として作ったものを、当然東電がつくるわけじゃなくて、東電設計が作るんでしょう。東電設計が作ったものを全部入手して、提出させて、規制庁が自ら解析せよ、ということを今後要求していきたいと思います。


○再稼働に至るまでの制御棒の異常

[ 動画先頭:1:10:54〜 ]
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 制御棒の異常。これが今回原発が運転停止をした、すなわち再稼働が、期限未定になってしまった原因です。ところがこれ自身もですね、延々とやってるんです。長く。これについても、東電に対して、規制庁に対して、一体何が起きてるのか、という事は、3回も質問して、返ってきた答えが3回とも、わけわからない説明でした。

 とりわけ規制庁から無回答、何が無回答か、というと、そもそも、事業者である東電が、自分たちで分析解析をして、再発しないように対策を取っているのだから、それについては注視するだけです。すなわち見守るだけです。もう信じがたい世界。これも規制庁とやりとね、もうこれも規制庁とのやりとりで、いいかげん、こちらが切れそうになります。

 なんで、あなたたちは、そこに乗り込んでいって、書類をダーと自分で集めてね、不備がないかとか、何故こういうことが起きたのか、説明出来ないことについては、説明が出来るまで動かすなと言えないのか、ということです。

 まず、去年の7月に、電装系に警報が発報して、全205本の制御棒の電動系の端子盤を交換するはめになった。これはいわゆるウィスカ問題と言われてます。続いて8月、端子盤を全部交換した後に、作動試験中に、制御棒1本が固着して、動かなくなります。制御棒駆動機構を今度は交換するはめになります。その次、2026年1月14日、今回の直前ですね、電気系統の警報が発報して、インバーターを交換、インバーターとは直流交流を変換するものですが、インバーターを交換して、警報解除しました。他に異常がないとして、再稼働準備を継続しました。これが事実経過です。

 制御棒だけで、これだけのことが起きてるんです。こんなのも他の原発で起きた試しありません。隠したかとかありませんけど、こんなん初めて聞きます。東電だけです。


○6号機で制御棒が動かなくなる

[ 動画先頭:1:12:55〜 ]
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 これが制御駆動系のモデル、模型です。柏崎刈羽原発のサービスホールにあるものです。展示場にありますが、これが電動のもので、実際にボタンを押すと、動くようになっているようです。動かしてみたら動いたって言ってました。これが動かなくなった、という事件です。大きさ感覚は、多分これ実物とこんだけ拡大すると、ほぼ同じくらいです。


○制御棒駆動機構

[ 動画先頭:1:13:40〜 ]
※図は [6号機 制御棒駆動機構と制御棒の結合不良について 平成20年(2008年)11月19日 東京電力株式会社] からの引用
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 制御駆動機構というのは、こういう構造になっていて、スクラム時というのは、緊急停止です。原子炉を緊急停止するぞ、といった時には電動ではなくて、水圧で動きます。強力な圧力で水が入ってきて、これを下からポンと押し上げます。3.5秒ぐらいで、全挿入するようになってます。これが、スクラム装置す。

 これには全く問題がないんです、ということを繰り返し強調しています。東電はね。だからいざとなったら止まるんだから、安全上の問題ではないだろうです。冗談じゃありません。こういったものがカップリングが外れで落下する、ということが起こり得るから、問題だと言っているのに、多分彼らは知ってて言わないです。

 通常運転時は、これがっちりと噛み込んでいますが、これが真ん中にボールネジがありましてぐるぐる回るんです。回転します。それによってこれが上がったり下がったりします。ネジですから、電動モーターで回すネジですから、動きはゆっくりです。非常にゆっくり。従って、全挿入から全引き出し、引き抜きまで電動でやるとすると相当程度、多分10分ぐらい時間がかかるのではないでしょうか。そういう構造になってます。これは入れる時、下げる時に微調整したい時は、これを使うんです。

 スクラムは出力100%から一気に0%にする装置ですから、要は急激に押し込んであげないといけないので、わずか3秒で入ります。運転開始で引き抜く時は、大体、ゼロ出力から100%出力まで、2時間ぐらいかけて、制御棒205本を1本づつ引き抜いていきます。その時は電動モーター使ってゆっくり引き抜いていきます。

 実は古いBWRの場合は、これを引き抜く時も水圧でやっていましたので、動きが少し、ぎこちないというか、約15cmくらいづつ、上がったり下がったりを、いわば、デジタル的に動いてるんです。けれども、このボールナットの場合は、回転ですから、わずか数mmでも動きますんで、いわゆるデジタル的というよりアナログ的に動けるということで、フレキシブルに柔軟に装置を動かせる、ということになります。


○6号機で制御棒が動かなくなる

[ 動画先頭:1:15:53〜 ]
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 それでABWRというタイプの制御棒駆動機構です。これはBWRにはついていません。通常運転時と緊急停止時で、異なる駆動方式を組み合わせています。これを改良型制御棒駆動機構、FMCRDと呼んでいます。これはABWR固有のものなのです。世界中で日本にしかありません。ABWRというタイプの原発は、世界では柏崎刈羽の6号機、7号機、それからあと動いたことが有るものとしては浜岡5号機と志賀原発2号機。この4機しかないです。

 現在建設中のものとした島根3号機とそれから大間原発がありますが、いずれも建設中で1度も動いたことがありません。世界中を見ると台湾の第4原発が、日立製のABWRが2機でしたが、一応完成をしてるようですけれども、1度も動かずに廃炉になりました。それからアメリカではボーグル原発というのが3,4,5号機がこのABWRというタイプで、建設する予定でしたけど、キャンセルされました。

 結果的に世界中で、建設された原発は1個もないので、このタイプのすなわちFMCRDという制御棒駆動機構を持った原発は、日本では動いた経験が有るのは4機だけだし、今回柏崎の6号機が初めて再稼働をしようとしてるABWRということですから、ここ15年間ほとんど使ったことがない装置だ、ということです。

 さらに、その前の運転記録を見ても、実はこのABWRはトラブル続きでして、1基もまともに動いたことがないんです。浜岡原発の5号機は駿河湾地震(2009)の影響で止まったまま、相当長期間動いていません。それから志賀原発2号機は、やはり建設してから運転開始したんですけれども、タービンのブレートが運転中に亀裂が発生する、という事故を起こしまして、長期停止になりました。同じように浜岡5号機が同じタービン使っていたので、これも運転停止になりました。

 結果的に、浜岡5号機で5サイクル、志賀2号機で2サイクル、つまり5年と2年しか動いていないんです。その間に起動して、運転を開始して、それで停止するという操作は、フルで動かすのは2回しかないです。上げて下げるんだから。という事は5年、5サイクルって事は、10回しか動かしてない。志賀原発は2サイクルですから、4回しか動かしてない。あいだの微調整をやったかもしれないけれども、それしか動いてないんです。

 柏崎刈羽6、7号機は、いずれも中越沖地震(2007)で止まりました。96年と97年に運転を開始していますけれども、10年ぐらいで止まったわけです。その後一度再稼働しましたけれども、2011年に止まっています。従ってこれらも10サイクルと9サイクルしか動いてません。トータル20回の上げ下げと18回の上げ下げです。すなわちこんな回数ですから、制御駆動機構の運転経験なんて、無いに等しいんです。

 新品の頃はまだしも良かったかもしれないですが、実は重大な問題が起きています。中越沖地震によって、柏崎からの6号機も7号機も制御棒駆動系に問題を起こしました。壊れたんです。実は同じように引き抜けなくなった、という状態が6号機でも7号機でも発生していたんです。中越沖地震の後に。だから要は地震の揺れで揺さぶられて壊れたんじゃないかと思われるわけです。

 今回に至るまでそれを全交換したのか、というと、駆動機構は変えてません。電装品は全交換しました。2021年に電装品は変えたそうですから、少なくとも電装品の異常というのは、別の問題なのかもしれませんけれども、制御駆動機構は当時から使ってますから、結局は中越沖地震の影響を受けて、歪んでしまったものが、また今回トラブル起こしてるんじゃないんですか、ということが、容易に想像がつきます。

 中越沖地震の影響については、私たちも何度も東電に聞いてます。影響は本当になかったのかと。3700か所もの損傷があったと東電は発表していたんですけれども、それについては、影響ありませんでした、という答えが返ってくるだけで、では実際に制御棒駆動機構を全交換したのか、ということについては、してませんだし、点検と作動試験しか、してません。そんなんでできたんだったら誰も苦労しないです。


○原因物質は「ウィスカ」か

[ 動画先頭:1:20:44〜 ]
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 さらに問題が複雑なのは1回目、2回目、3回目と続いたことです。大きく3つです。制御棒駆動系の電装系、駆動系自身のトラブル、それからインバーター周りのトラブル、全部原因が違うんです。

 まずウィスカについてです。これは8月7日の資料、東電の資料です。制御棒駆動機構制御盤の不具合ということで、亜鉛メッキ箇所にて、端子台に施されていた亜鉛メッキ箇所にてウィスカと呼ばれる、目視では確認不可能な極めて細い線状金属が発生し、通常は導通しない箇所の導通を確認した、という記載があります。

 すなわち、本当は電気が通ってはいけない所に通ったので、異常を起こして、制御棒が一歩も動かなくなった。つまり、いわばヒューズが飛ぶようなことです。実際とんではいないでしょうけど、異常電流が流れたことによって、動かなくなりました、という、そういう答えだったわけです。

 その端子盤は東芝の工場に持っていって、今も結果は公表されていません。すなわち原因不明です。本当にウィスカが悪さをしたのかどうかについて、いわば証拠がないんです。ウィスカとは、金属表面、特にスズや亜鉛のメッキ層から自然に針金状、髭状に成長する金属単結晶です。金属が数珠繋ぎになってますね。この小さな結晶が成長して電子回路間で、ショート(短絡)を引き起こし、機器の故障やシステムエラーの原因となるため、対策が必要です。


○ねじから発生した亜鉛ウィスカ

[ 動画先頭:1:22:19〜 ]
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 具体的にはどんなものかと、こんなものだと、細かい髭のように見えます。私も見た事はないんですけど、触ったことあります。チクチクするんです。見えないんだけど、ものすごくチクチクするんです。こういうボルトなんですけどね。これね、表面触ると痛い刺さる。こういうものがネジから発生した亜鉛ウィスカの写真、電子顕微鏡写真です。

 これがですね、端子版の端子、端子を半田付けしている所の、亜鉛、ハンダから伸びていて、隣の端子にまで到達してしまうとこんなです。あれ、こんなくっついてしまうと、この間で電流が流れるんです。そうすると異常電流、端子が1つずつあるのに、隣の端子に電気流れたらそれ壊れます。従ってそれで、異常が発生し、制御棒の電動駆動モーターが止まった、というのが、7月の事件です。


○これまでの説明との整合性について(ウィスカ問題)

[ 動画先頭:1:23:22〜 ]
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 8月28日の資料では、「端子更新・健全性確認の進捗」が主で、8月7日に記載されていたウィスカとかの話は全部消えちゃっています。


○2025年8月7日資料

[ 動画先頭:1:23:39〜 ]
※図は [6号機における燃料装荷後の健全性確認について 資料1 2025年8月7日 東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所] からの引用
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これが2025年8月7日の資料です。


○2025年8月28日資料

[ 動画先頭:1:23:49〜 ]
※図は [6号機における燃料装荷後の健全性確認について 資料1 2025年8月28日 東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所] からの引用
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 これが2025年8月28日の資料ですが、今度はまた制御棒の警報が発報する、ということで、1本の制御棒で引き抜きが出来なくなる。今度は電気的な問題ではなくて、物理的に動かなくなるという事件が起きたわけです。これが何故起きたのかについてはこの時には分からない。


○2025年9月25日資料

[ 動画先頭:1:24:11〜 ]
※図は [6号機における燃料装荷後の健全性確認について 資料1 2025年9月25日 東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所] からの引用
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 その後、2025年9月25日の資料になって、9月20日に解消、と書いてあるんだけれども、20日になって、ここの制御棒機構の電動モーターを取り外してですね、そこにジャッキをつけて、無理やり引き抜いた。そんな無茶なですが。無理やり引き抜いたら抜けた、ということで、それを新品のものと交換して、はい問題なくなりました、という非常にいい加減な処理をしています。


○これまでの説明との整合性について(ウィスカ問題)

[ 動画先頭:1:24:38〜 ]
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 これまでの説明との整合性は一体どうなってるのか、この「20日に解消」をした、と言っているだけ、固着の説明がされていない、ということで、その説明はどうなったのか、というとです。


○制御棒全挿入

[ 動画先頭:1:24:54〜 ]
※図は [6号機における燃料装荷後の健全性確認について 資料1 2025年9月25日 東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所] からの引用
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 制御棒駆動機構、全挿入位置から引き抜きを開始した。ぐるぐると回っていって、このボールネジを回してですね、それでこの黄色い所が下がっていくとよって、制御棒が下がっていくんだけれども、これが途中で引っかかって、止まってしまった。ということで、この電動機を取外して、それでジャキを使って、約3cm程度上下させた所、引っかかりが解消して、下に抜け落ちたという説明をしています。


○ジャッキでひっかかりが解消

[ 動画先頭:1:25:17〜 ]
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 結局、引き抜けなくなった制御棒駆動機構について、電動機を取り外した。これで問題解決した、ということでは、もちろん無いでしょう、ということです。


○制御棒駆動機構(写真)

[ 動画先頭:1:25:27〜 ]
※図は [6号機制御棒駆動機構の分解点検について(2/3) 資料1 2025年10月9日 東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所] からの引用
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 その時の写真が出てきました。これはこういう構造でローラーが付いている、ラッチがあって、それでこういう所に、要は動くようになっている。そういうボールナットが動かなくなった。理由は、ここで引っかかっていたんでしょう、というわけですが、この写真では何かよく分からない、ということで、この図面で言うならば、こうやって、下がっていなければいけなかったのが、下がっていなかったことで、引っかかったという説明になっています。

 比べてみますと、これが正常な状態。これが正常ではない状態で、ここがガイドチューブの本体部分で、ここは少しくびれて、穴があいている、なくなってますよね。ここにノッチが入ることで、止まるようになってるわけです。

 このローラーがガイドチューブに引っかかった状態、この緑のガイドチューブに、引っかかった状態で、中空ピストンの水色の部分とボールナット黄色の部分、分離してしまった。これくっついてますよね。これ分離してますよね。それで、分離したために制御棒を引き抜くことが出来なくなった。

 これで引っかかったわけです。ここはくっついてますよね。ここをスコンと抜けるんです。だけれども、ここが引っかってしまうとここが抜けなくなる。そういう構造だ、という説明をしています。なんでこういう現象が起きたのかについては説明がない。


○制御棒駆動機構(拡大写真)

[ 動画先頭:1:26:55〜 ]
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 この写真を拡大してみますと、あんまり鮮明化出来ないんだけど、ここにそのローラーがあります。ここにですね、傷が有るんです。これが非常に気になる。この傷が引っかかっていた所に当たる、相当するのかどうかということをです。この傷は何でついたかの説明はされていません。


○引っかかりにより発生したと思われる傷

[ 動画先頭:1:27:17〜 ]
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 こちらについては、通常発生する接触痕はここにあると、引っかかり発生したと思われる、もう1つの傷がここに入っていると、この傷の部分が、引っかかりを証明してるんだ、という説明なんです。


○引っかかりにより発生したと思われる筋

[ 動画先頭:1:27:30〜 ]
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 位置的にはこの位置です。少し横になっちゃいましたけど。これが、ローラーがこう通っていく間に出来る筋です。ローラーが、ここに引っかかっているので、こういう筋が出来た、ということですけれど、そういうふうになるためには、この構造全体がですね、歪んでなきゃいけない、ということです。歪んでないと、こういう事は起きないだろうとです。


○制御棒駆動機構【通常】

[ 動画先頭:1:27:53〜 ]
※図は [6号機制御棒駆動機構の分解点検について(2/3) 資料1 2025年10月9日 東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所] からの引用
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 この構造全体が歪みが有る。歪みはどうやったら起きるのでしょう、大きな力がかかった時に歪みが起きます。その大きな力の最大のもの、過去においては中越沖地震しかない。ということで、その中越沖地震によって発生した歪みの影響で、この制御棒が動かなくなってしまった、とするならば、205本全てが同じ条件にあったわけですから、次々と動かなくなる、という現象が起きておかしくない。

 その中には、ひどいのになるとですね、スクラムをかけても、止まって動かない、という事になるものが在ったとしても、おかしくないんでは、ないですかと。どこまでどう壊れているかが、そもそも原因が分かっていないのだから、最悪の状態を想定をして、それに対して、どう対処するのか、ということを考えるのが事業者の責任です。

 けれども、彼らはああだろう、こうだろうは、全て推測、全て推測に基づいて、解決したことにしています。このことが、次の事故を引き起こしてるわけです。現実に。典型的なあの友倒れ事故です。従って、こういった友倒れ事故を多発させている東電が、いつになるか知りませんけど、柏崎刈羽をもう1回動かそうという事は、断じて許されることではない。

 しかも今回は、大雪警報出てるし、そういったことも含めて、やはり強い、そういう声をですね、東電に対してぶつけていくと同時に、規制庁に対しても、意見を送るサイトがありますので、送っていただいても、良いのではないかと思いますし、規制庁前の抗議行動も今度の21日行われました。東電前も20日に行われましたが、そういったことをやはり積み重ねていく。

 あと、今ちょうど選挙中なんでね、議員さん全て出払っちゃいまして、誰もいない衆議院ですけど、そういったことでちゃんと活動していただく議員さんを、やはり獲得しないといけないのかな、というふうには思います。

 私たちのこの院内ヒアリング集会、首都圏ネットワークの院内ヒアリングをしていただいた紹介人は、福島みずほさんでしたから、これ、福島さんにもこの情報を一緒に動いてもらいたいなと思うんですが、今選挙中だから今すぐは無理ですけど、一段落してから、ということになるかとは思います。

 要はあの、引き続き院内集会を企画していきたいと、少し話をしたんですけど、皆さんの意見も参考にしながら、規制庁とそれから東電、東電は2月25日に東電友の会で、この件を含めて、質問を膨大に出してますので、また回答していただかないといけないな、というふうに考えている所です。

 資料はですね、この件について細かく説明した、技術的な所も含めて解説したものになってます。それだけでなくて、とても今日はお話しきれない防災問題だとか、それから津波の先ほどの評価だとか、それから地元同意の取り方の問題点だとか、そういったことを、あの全部をまとめていますので、今日はほとんど制御棒で終わっちゃいましたが、その他の問題については、こちらの方を参考にしていただくということをお願いします。

 それから制御棒の脱落については、少し詳しくですね、載せていますので、その脱落によって何が起きたら、過去に何が起きたのか、ということも、合わせて見ていただいて、ABWRのこの新型のというか、改良型で制御棒のポイントは何かというと、この脱落事故に対する対応なんです。

 脱落事故が頻発したというのは、要は水圧駆動で動かしていた時に、ノッチが外れるだとか、或いは水圧のバランスが崩れるだとか、そういったことで、簡単に抜け落ちてしまう事が分かってしまう、まあ、制御棒自体の欠陥ってことになるわけですけれども、その制御棒自体の欠陥をなんとか防止するにはどうするか、ということで、電動駆動系を持ち込むことによって、そういった抜け落ちのような現象が、起きないようにする。

 すなわ通常の駆動は水圧を使わずに、電動モーターを使って行う。これならばこれボールネジと、それからこの台ですね。ボールナットに繋がってる、この台の部分。この台の部分とは、ネジですから、簡単に抜けたりは、もちろんしないわけです。なので、これの上に乗っかっている制御棒は、脱落する、という事は、この下までは、ここまでは来るかもしれない。下がってくるかもしれないけれども、これより下には行き様がないんです。ボールネジで止まるから。

 なので、入っていく分には水圧で入れます。抜く部分場合は、この辺りがあの下限になりますので、これ以上下には下がりませんよ、ということで、急激な脱落を防止することが出来る、という考え方に立ってるんです。

 けれども、私が先ほど言いましたけど、欠陥がやはり在る。というのは、ここが分離してしまう場合なんです。今回は引き抜きの操作の時に、ここで止まって詰まってしまったので、これ自体が動かなくなりましたから、それ以上この制御棒は下がらなかったわけです。

 もしも、この制御の上の部分が、前の原因によって、例えば燃料棒が倒れかかるとか、地震なんか起りえますよね。それでここの制御棒が上で止まってしまって、モーターで下がる動作をしていた時に、これが止まった状態で、さらに地震が起きて、スクラムかかるような、大きさの地震ではなくて、小さな揺れによって、この制御棒の拘束が外れた時に、これはスコンと、ある程度まで下がるんです。その、そのような動きだけでも、実は原子の出力は不安定になり得ます。制御棒の異常な引き抜き現象になるんです。

 それによって出力が例えば100%以下の非常に低い出力、20%とか10%とか、そういういわば起動前だとか、起動状態だとか、或いは停止操作の途中だとか、そういう100%ではない、定常している状態ではない時に、そういう現象が起きると、急激に出力が局所的に跳ね上がる、という現象が起こり得ます。そういう低出力による異常状態の方が、原子炉は不安定なんです。実は100%よりも10%とか5%とか、そういった出力の方が原子力は不安定です。

 何故ならば、再循環ポンプの運転速度も落ちていたり、泡が不規則に発生していたり、ということが、低出力状態で起こり得ますので、そういう時に制御棒が急激に引き抜かれると、そこだけに、出力すなわち核分裂が急激に進んで、反応度が投入されます。

 その結果、出力100%にはならなくても、60%とか50%とか、そのくらいまでポーンと跳ね上がって、また下がる、という現象を起こすと、瞬間的に上がって下がると、そこでボイドの量は増えます。そうすると周りの出力が下がるけれども、ボイドがまた流れ去ってしまうと、また出力が上がる。それを繰り返したりします。これ何というかというと出力振動です。

 振動を繰り返していくと最終的に制御不能になって、発振状態になります。もちろん原子炉全体は低出力なので、スクラムもかかりません。結果として、局所的に燃料破損が起きる。そういう事故が起こり得るんです。原子炉というのものは。

 これを私も、すでに40年前ぐらいに解析をしたことがあります。アメリカのラサール原発2号機という原発で、出力発振事故(1988年)が起きて、NRCが重大事故である、ということを発表したので、それに基づいて、日本の原発でも、起こり得るのではないか、ということが、電力共同研究の中で言われました。

 その結果として、現在も使われている、選択制御棒挿入操作というものが、保安規定に規定されるようになった、きっかけの事故です。その時に私たちは、柏崎刈羽原発などで同様の出力振動から発振にいたり、さらに暴走してしまう可能性があり得るのではないか、ということをラサール原発2号機の解析レポートを読んで、日本のBWR110万のBWRに当てはめて、同様の事象を起こり得るという警告を文書にして発表しました。

 その時以来の制御棒騒ぎです。今回もやはり同じようなことが起こり得る可能性が有る。制御棒がつっかかる、という事は、そういうことです。そういったことが東電は、当然理解しているのだろうけれども、明らかにしない、ということが非常に大きな問題です。制御棒は入ればオッケーではないんだ、ということです。

 制御棒が引き抜かれる状況というのは、この新型の制御駆動機構であっても、十分起こり得るということ。突っかかれば、起こり得るんです。突っかかる原因が、制御棒側ではなくて、こっちの駆動系にあるということも、今回明らかになりましたので、そういう事はやはり起きてはいけないことである、という事は、改めて強調しておかなければならないことです。

 従って今回の制御棒駆動機構上の問題点は、電装品のトラブルはもちろんのこと、制御棒駆動機構そのものが、引っかかって止まる、という現象については、その原因を究明して、再発防止対策を取るだけではなくて、そもそもこの制御棒の設計に欠陥が有るのではないか、という所まで、踏み込んで、深掘りした評価分析、解析をする。それから事実の発表をしなければならないレベルのものであって、他にABWRが他にありませんから、東電の責任は非常に重い、ということになるわけです。


○制御棒駆動機構(拡大写真)

[ 動画先頭:1:38:28〜 ]
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 こういった部品自体も実はメンテナンスフリーと呼ばれています。これらの制御駆動機構は通常のBWRならば、5年から10年で全交換します。もちろん全部取り替えるのは大変なので、時間がかかるので、順次取り替える、1/5とかね。そのくらいずつ交換していくんですけど、いずれにしても、10年程度で全数入れ替えることになるのです。それは消耗するからに決まってます。水圧で駆動するにしても、電動で駆動するにしたって、こういったものは消耗するの当たり前なんです。

 けれども、メンテナンスフリーと称して、一定年数で交換する、という計画は立てていません。東電は、壊れば当然こういうふうに交換するんだけれど、交換計画を立てて交換するのではなくて、いわば問題が生じたものを交換する、という程度の対応しか取っていないために、原発の中には予備品として存在するのは3本だけです。

 205本もあってだから今回、トラブルが起きました。制御駆動系の健全性が保証出来ないから全数交換するとなったら、205本製造するまで、運転出来ないわけです。普通は、そうやって全数を、チェンジしてから、初めて再稼働出来るかどうか、という判断するべきレベルの損傷だということを言わなければなりません。

 偶発的に、こういった事が、1本だけ壊れるって事は、ほぼ考えにくい。もしそうであるとするならば、それは証明する必要があって、本来ならば、こういう中越沖地震で、3本動かなくなる、という現象を起こした7と6号、現象を起こした制御駆動機構は、以前として、やはり中越沖地震の影響から影響を受けたまま残ってるものが、大量にあると考えてですね、そういったものは使わない、という判断をする必要が有る部品だ、というふうに私は考えています。


○柏崎地方警報級の大雪(新潟日報1月22日)

[ 動画先頭:1:40:31〜 ]
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 以上で、終わりますが、最後に雪の話ですけど、こんな状態です。これこ、今日の状態、26年1月22日の状態で、除雪車が走り回ってるという状況。まだ深くはそんな深くは積ってないんですけど、柏崎総合高校32cm、西山町事務所27cm、高柳町事務所76cm、高柳町石黒では100cmの降雪となり、積雪深は2mに達した。深夜には高速道・国道を通行止めにして、実際通行止めしてるんですよ、今冬初めての集中除雪も実施された。これ新潟日報の記事です。

 強烈な寒気は25日ごろにかけて長期間居座ると予想され、今後ずっとこれ雪が降り続くだろう、というふうに言われています。1月22日の記事です。22日から25日という事は、5日間です。普通雪国というのは、雪降る事は、別に珍しくないのですけど、3日降れば1日やむんです。晴天になります。大体そんなもんです。それ以上降る事は珍しいです。

 五日も降り続くなんてのは、それは結構大変です。何故ならば、その間に除雪出来ないと、1日で1m積もるので除雪しなかったら1mです。1日除雪しなかったら1m、5日しなかったら5mです。同じ調子で振り続くとは思いませんが、そのくらいの降雪になったらですね、もう、合間、合間で雪止んでくれないと除雪不能になってしまう。


○2022年12月20日の柏崎市内の様子

[ 動画先頭:1:42:09〜 ]
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 2022年のこういう自体になるわけです。ここに雪積もってますね。車の高さより高いです。通常の車の高さここですから。この辺にも雪山、これは家ですけど、雪山が出来る。そういう状況です。これが2022年12月20日の柏崎でスタックの発生した状況です。これで原発事故起きて逃げれというんです。逃げれんです。当たり前です。あの除雪車が先導して、ここね、先導して走ってますけど、ここに前に、これ向こうに向かって走ってるわけです。この前にもうスタックしてる車が有るんで、避けられないですね、という状況です。

 こういうようなことが、ずっと降り続くと、こういうことになるんです。北陸地方のこういう現象は2、3年に一辺起きますし、私も富山県出身ですから、少しも珍しくないんで、大騒ぎするような話ではありません。本来は。原発がなければ大騒ぎする必要がない。そういう雪国ならではの風景ですけれども、これを大騒ぎしなくちゃいけない状況にしたのは、柏崎刈羽原発です。ということを最後にお伝えして、そろそろ4時になりますので終わりにします。今後はこれから質問時間としますので、よろしくお願いします。
 以上です。


○質問1:スラッジ原因説と制御棒引抜設定ミスについて

[ 動画先頭:1:43:46〜 ]
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質問者:あの、去年8月の制御棒トラブルに関しては後日談があって、1月8日に、あの参議院会館で、阪上さんたちが、ヒアリングをやった時に、東電を追求した所、原因は何なのか、というふうに追求したら、原子炉内のスラッジだろう、と言ったんです。東電が。ところが、その後入れ替わりであの規制庁の担当に聞いたら、そんなの初めて聞いた。そういう実態が出てきた、ということで、その後、まさのあつこさんが、規制委員長に、聞いたら機械的な原因である事は、聞いていたけれども、スラッジの事は報告を受けていないという、この辺に何かコメントがあれば。
 あともう1点は、説明なかったんですけど、20日のあと、稼働予定が、21日に1日伸びた原因がもう1つありましたね。17日に発覚した、警報、これももう少し補足いただけたらありがたい。


○制御棒引抜 固着状態

[ 動画先頭:1:45:13〜 ]
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 まずスラッジというのは、ここでローラーが引っかかりを起こした時のことを多分言ってるんだろうと思うんですけど、その前に、2007年の中越沖地震の時の、制御棒が引っかかった事件というのは、やはり同じように制御棒駆動機構を取り出してきて調べた所、スラッジが見つかったということで、それが原因だと当時も言ってます。

 あの資料に残ってます。なので、それを横引きして、言ったんではないかなと思うんだけど、実はそのスラッジっても、非常に微細なもので、これが原因であるとは、確定的に言えない、というのが、本来東電の、この時のすなわち今年のですね、事故の時、私があの東電とやりたりした時の話の中で出ていて、結果的にどっちだかわかんないんですが、1月8日のヒアリングの時に、それを突如持ち出してきた、というのは、原子力センターの方ですか?

質問者:部署名は確認していない。

 あの、共に来てる人ではない?

質問者:違いますね。

 では、おそらく原子力事業部か或いは柏崎刈羽から来たってのは、あまり考えにくいから、東電本店のどこかなと、思いますけれども、原子力事業部の可能性が高いですが。

 そうすると、そこで流通している情報というのが、そういうレベルのものであるのかもしれないと、ただしそれは確定的な情報とは言えないレベルなのかもしれないし、おそらくその辺を分析解析して、取り出したスラッジの、成分分析とか、そういったものをすることになるのだろうと、普通に思いますけど、そもそもこの駆動系の内部に、なんてスラッジが入るのかな、というのは、非常に大きな疑問です。というのは、あり得うるとするならば錆が剥がれる、というくらいしか考えにいく。


○制御棒駆動機構(拡大写真)

[ 動画先頭:1:47:28〜 ]
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 ここにすり傷が有るという事は、すれた時に金属片が出る。それが溜まっていくと錆びてスラッジ状に固まる。その固まったものが悪さをして動くと、こういったとこに挟まるとかね。そういったことで固着するという事は、ある種、ありえないことではないんですが、そういった現象はメンテナンスしてれば、防ぐことが出来るわけです。つまり分解点検掃除です。

 そういうことを実はこの原発やってない。メンテナンスフリーて事は、やってないということです。そういったことも、実は不確実性を増やしていっている可能性が有る、ということで、それはそれで、非常に大きな問題なのかなと思いますが、その辺は今度東電にまた直に2月に聞いてみたいと思います。


○再稼働に至るまでの制御棒の異常

[ 動画先頭:1:48:32〜 ]
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 それから1月17日に発生した問題点というのは、これに多分見たようなこと。2026年1月14日に電気系統の警報発砲でインバーターを交換して、警報解除、ということなんですが、これは電動モーターがあります。あの1番下ね、制御棒駆動系で、電動モーターは直流モーターらしくて交流電源から来た電気をインバーターで変換して、直流モーターを回すとそういう仕組みになってるようです。

 その場合のインバーターが劣化していて、波形が乱れて、結果として、異常が有るよ、という信号を出す。最初の14日の警報というのは、その制御棒駆動系に問題ありで、警報が出てその原因をインバーターの故障、というような、表示なのか何なのかよくわからないですが、記者会見ではインバーターの故障、という表示が出たというふうに言っていました。

 で、1月17日も同じ警報が出たと。だから同じようにインバーターを交換すれば治るのではないかと思って、電源盤のインバーターを抜いて交換する、自由に交換出来る構造になってるみたいなんですけど、それを交換して、警報をリセットしたけれども、やはり警報は解除されない。したがって、これはインバーターの原因ではなく、別途原因があって、それがインバーター異常を発報している、というふうに解釈せざるを得ない。

 そうなるとその制御棒の運転は事実上出来なくなるんです。挿入は出来るけれども、引き抜き操作が出来なくなる。そういうこともありまして、起動運転を停止し、ほぼ24時間後の0時、23時の0時過ぎに、制御棒を全挿入して、停止を行う結果になりましたと。これは22日の記者会見において、所長が説明をしていた所です。14日の件と17日の件が似てるけれども同じではない。ですね、

質問者:今言われたのは、後の方のはその最終的に停止するに至った原因のトラブルです。その間に17日に発覚したあの異常ってこれまた別だと思うんです。

 1つ完全に抜けてますね。その事はこの中の説明ではなく、紙の説明の方で説明していきます。資料を見てください。少しあのこっちの資料に出す作り込む暇がありませんでした。1ページ2ページ。これは制御棒設定ミスと原子炉制御の問題です。

 これが先ほどの暴走話と繋がってくるんですけれども、制御棒の設定が発覚した、ということで、柏崎刈羽原発6号機の制御盤、技術的な問題に過小評価してはならない理由ということで、説明をしている所です。ABWRとBWRの制御棒駆動系の説明が下にありますが、その所の文章の所です。

 制御棒価値ミニマイザーという装置があります。これは何かと言うと、制御棒というのは、205本あるわけですが、1本、1本に制御棒価値というものが設定されてます。制御棒価値というのは、何かと言うと、簡単に言えばその制御部を全部引き抜いた時に原子炉に与えられる反応度です。すなわち制御を引き抜くという事は、ゼロ出力からその制御周辺の核燃料が何パーセントか出力上昇するわけです。

 全部を抜くまでもなく、ある程度抜くと臨界に達します。臨界する時に原子炉の出力は100%になった、というふうに言います。あとはこの臨界を維持していくことが、原子の運転には必要なわけですけれども、制御棒を引き抜いて100%から101、102、103と出力をだんだん上げてくことが出来ますよね。あんまり上げすぎると暴走します。

 その部分で制御の挿入と、引き抜きについては1本1本与えられた制御棒価値というもので、いわば制御されているわけです。隣合った制御棒を同時に引き抜くと、その周辺の核燃料に強い反応度を投入することになりますので、決してそんなことをしてはいけない。順番が決まっていて炉の端っこにあるものと対角線にあるものと順番に引き抜いていきなさい、とある。

 原子炉の出力、原子炉の運転というのは、制御棒の引抜動作が始まってから、臨界に達するまで約2時間半かかります。それは205本の制御棒を少しずつ抜いていくから、徐々に出力が上昇していって、100%に達するのに2時間半かける、という意味です。その時の引き抜きの動作順位は厳格に定められていて、隣合った制御棒はもちろん引き抜かない、ある制御棒を引き抜いた場合、その他のどれを引き抜くことが出来る、ということが決められているんです。

 決められていない制御を引き抜こうとすると、警報が鳴ってその制御棒引き抜き動作を止める、自動的に止めるという、そういう装置が制御棒価値ミニマイザーという装置です。この設定がありまして、元々コンピューターで制御するもんですから、Aという制御棒に対してBという制御棒は引き抜けるか、引き抜けないか、どのくらいまで引き抜いていいか、ということが全て数値で決められています。

 従ってある制御棒と隣り合った制御棒を同時引き抜こうとすると、絶対ダメというので、警報がなる、そういう設定が約4万通りあるそうです。205本の制御棒に対して。そのうちの88本の制御棒について、設定が誤っていた。全体とか割合で言うと大体0.4%ぐらいの確率らしいんですけれども、その0.4%程度の設定が誤っていたので、その場合は、制御棒が誤った制御棒の引き抜き動作をしても警報が鳴らずに引き抜くことが出来てしまう。

 すなわち出力のバランスを崩して先ほど言った暴走状態のような事故につながる、そういう現象が起きていたわけです。それが制御棒価値ミニマイザーというものは、当初の頃からあった装置なんですけれども、柏崎刈羽の場合、1996年の運転開始の時から、その設定が間違っていた。30年間、間違い続けていた。

 その88本もね。たまたま現在に至るまで、そういう間違った制御棒操作をしなかったから、原子炉を破壊するような事故にはなりませんでしたけれども、もしも間違った制御棒の引き抜きをやってしまっていたとしても、その0.4%のものに当たっちゃっていれば、警報がならないから、引き抜いちゃうであろうという、そういう問題なんです。

 すなわち潜在的に極めて危険な状態になっていた。それで、資料を3ページ目にあるようなある特定の制御棒が抜け出すと、局所的に臨界状態になるいう事件が起こり得る、という、そういう実証が1999年の志賀原発1号機、或いは2000年の、福島第2原発3号機で起きてるわけです。現実にその時には同じく制御棒ミニマイザー装着していたんだけれども、定期検査中であったために、これらの動作は解除されていた。

 そのために、その装置が働かなかったということが分かっています。そうすると、今回は当然運転しようとしてるわけですから、制御棒価値ミニマイザーが正常にセットされていて、その上で動かなかったわけです。作動しなかったわけですから、冗談ではないという事件になったわけです。何故このようなことが起こり得たのに、現在に至るまで気がつかなかったのかということですが、最初に設定したのは東芝のミスです。

 ただしそれを実際に納品されてから、東電が現在に至るまで、少なくても、30年もあったわけですが、その間にそういう全ての組み合わせをチェックする、そういうテストを1度もやらなかった、ということです。これ膨大な時間かかると思いがちですが、ついこの間17日に、この事件が発覚してから、やばいというので、設定を見直して、1日で設定を完了しました言ってるんです。

 1日で出来たんです。30年間1度もやらなかったことを1日で出来るわけだから、では今までやらなかった事は、一体何だったのかと。仮に数が多すぎて出来ないっていう話であったとしても、それはどっかで数を多かろうがやるべきでしょう。プログラムされている設定値が正しい前提で納品されたまんまで使うという事は、さすがにこれは原発を扱う人間、事業者としては、失格どころかもうとんでもない事件、事態です。

 こういう事はとても許されません。これだけで、保安規定違反と取っていいんではないか、というような、そういう事件である、ということが言えます。その設定値を見ない、という問題については文書では1ページから4ページにかけて、細かく説明していたのに説明するのを忘れました。
 以上です。

質問者:東電は忘れてたんですかね。

 そのいや、分からないです。そもそも検査する気がなかった。気がなく。納品されたものが絶対正しい、という前提ではい。はいと受け承回っていたんではないか、信用して、自分たちでは調べないで、というのは、ものすごい数の部品が、原発にはあって、それぞれ最近特にみんなコンピューター化されていってるので、そういったものって結構ブラックボックスです。

 ブラックボックスに組み込まれているプログラムの設定値というのは、全数チェックしようと思ったら、多分膨大な時間がかかるだろうという事は、容易に想像がつきますけれども、それを1度もこの30年間やらないってこと自体は、自分たちが動かしている原発の設定をどういうパラメーターで動かしてるのかを理解しないでやってるのかねって、という事になるわけです。

 こんな事はありえないというふうに、普通なら思うんだけれども、もう本当にお役人でこういう事は、往々にして起きる。そういった事をやらないのが、あの役所の税額計算の所なら、まだお金を返せば済むって話になりますけど、今回は命にかかる所です。住民何十万人或いは私たちも含めてです。命にかかるような所の設定が、メーカーが設定したまま、今まで30年間見ませんでした。それで済むわけがない。そういうのは原発を持つ資格がないというです。そういう問題だと私は思います。


○質問2:規制委の中には原発の実務経験者はいないのか?

[ 動画先頭:2:02:36〜 ]
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質問者:いつもこういうふうに事故とか異常とか故障とか発生するんですけど、もうプロの領域でないと、分からないような問題だと思うんです。話を聞いただけで、あの納得出来るような物でもないし。これで、規制委員会の中にも、技術的なプロフェッショナルというのは、各メーカーとか、実際に原子力発電所を動かしてた人たちとか、そういったチームってのはないんですかね?

 ある事はありますが、あんまりあの表だって動く人たちではないので、どういう構成メンバーなのかはよく分かりませんが、そもそも規制庁全体では1000人ぐらい一応職員がいるんです。これは保安検査官とかも、含めてですから、全部が本庁にいるわけではなくて、半分以上は原発現地にいたりします。或いは新潟県の事務所とか、実は出先いっぱいあるんで、そういった所に散らばっている人たちも入れれば1000人になるんです。

 本庁社にいるのは多分半分になると思いますけど、さらに昔のジェイネスとか、原子力基盤整備機構ですね、そういった所とか各メーカーから出向してる人とか、そういう人たちもぞろぞろといますので、ある種専門的な業務をやる人たちのチームというのはあります。だからそういう意味で言うと、全く素人が集まってる、ということではなくて、専門家集団が色々と吟味している面はある事は、間違いないです。

 ただし、その事業者が行っている様々な分析とか、或いは事業者が何かやりたい、ということで、それに基づいて出してくる申請書類とか、そういったものに添付されてくるような文書というのは、かなり限られた物になっていて、とりわけ規制庁もそういったこと全部出されても見切れんわけですから、やっぱり整理して出して欲しい、という、多分立場です。

 例えばさっき説明した時に出てきたような、地震や津波の解析については、どういうことやってるかって言うと、中部電力にしても、東京電力にしても、自分たちで計算など出来ないので、そういったものは地質会社、地質コンサルタント会社であるとか、地震や津波の物理的な影響評価を行う専門会社とか、或いは大学の研究機関も含めて様々な所に発注するわけです。

 例えばよく分かってる例で言うならば、東京電力が福島第一原発事故の前に津波評価で行ったものは、東電設計という東電の子会社に発注してます。そこから数千ページに及ぶ膨大な、報告書が上がってきていて、その内容は15.7mの津波が福島第1原発に到達する可能性を指摘したものでした。

 そのとおりに受けて、対策を取ろうとしていれば、あの、2011年の津波に対策出来たんです。けれども、そのためには、数千億円のお金がかかる原発止めなくちゃいけない。そういった諸々の事情があって、当時は柏崎刈羽原発で、中越沖地震が2007年に起きたために、3年連続赤字決算という東電の中でも、歴史的に厳しい状況になっていた、ということも重なっていたようです。

 2008年の評価を先送りした結果、2011年まで何もしなかった、そんな流れになるわけですが、その時の東電設計はまともでした。東電設計を受けた、原子力の地震部門の人たちというのは、肩の力が抜けたというか、これで間違いなく対策工事に進むものと思っていたら、全然違う方向に行ったので、脱力した、というそういう感想を裁判の中で述べていたりします。

 当時行われた国の聞き取りでも、そういうような話をしていたりします。だからちゃんとした知識があって、こういう対策を取らなくちゃいけないと思っていた人たちは、東電の内部にもいたし、その説明を向けた当時の原子力安全保安院の中にも、対策しないといけないのではないかと建議した人もいました。

 そのレベルから極端に下がってるとは思いませんので、現状の規制庁の中にも、そういうことを考えている人はいると思いますが、それが何故、ちゃんとした対策に動いていかないのか、という最大の理由は、政治です。国が原子力の推進に舵を切ってしまった途端に、そういう事は言えなくなるという、この国特有のものすごい勢いで、上から圧力をかけられる、黙ってろ、という空気感です。

 あらゆる事故はこれがそれを起こしています。だからその知識と能力という意味で言うならば、それぞれ、みんなあると思います。けれども、それをどっち向けて働かせているのかという問題です。それを世の中の、社会のですね、安定とそれから国民の生活の向上という、真っ当な方向に向かってやるのではなく、一部の企業や団体や業界の利益を守るために動けば福島第一原発事故になるわけです。今回のような中部電力事件になるわけです。

 だからそういったことを、どっち向いてんのあんたたちは、という所にやはり集約されるというふうに私は思いますので、安倍首相の、籠池事件の時に、財務省の役人は、一体どっちもいて仕事してんだといった、赤木さんの奥さんの発言が、まさに原子力の場でもそのま適用出来る状態に今はどんどんなっている。

 ですから、私たちはそういうに対して、その人たちが、あの何も分からない素人集団ということなんではなくて、どっち向いて仕事してるんだ、ということを、やっぱりちゃんと言っていかないといけないんだろうなと。国が、民主党政権の時もそうですが、原発からの依存の脱却というような事を言った時は、ある種明るくなったんです。その業界の人たちも、すなわち厳しい規制していいんだねってことになっていった。

 ところが、今はGX法とかが出てきた途端に、やはり原発推進に邪魔になる規制はやめた方がいいんだよね、という方向にすぐ変わってしまうんです。それは役人の人達というのは、そういう意味で、そういうポリシーありませんから、そういった全体の方向性ということに流されるのがこの国の特殊性です。

 そういうことを考えるならば、やはり今こそGX法で原発イケイケドンドンの時代で、かつ高市首相がそういう主張ですから。そういう時には、やはり私たちが、厳しくそういう人たちに対して、どっち向いて仕事してんのっと、言っていかなくちゃいけない状況なんだな、というふうに私は思っています。


○質問3:事業者が申告しない限り改ざん行為は分からないのか?

[ 動画先頭:2:11:04〜 ]
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質問者:先ほどのあのグラフを見せていただいた時に、代表波というのを作って、それであの、結局実測が出来ないから、何十種類かの、20種類というなの、それです。これのあの計算方法をやってるんだというお話だったんですけれども、結局あの原発というのは、実測出来ない、実験出来ないって事は、どこのでもそうだと思うので、多かれ少なかれ、やっぱり、あの改ざんというか、都合の良いグラフを作りやすい状況にあると思うんです。
 だから、中部電力でなくても、他の電力会社でも、自分の都合のいいような、図がかけるというか、代表波が作れると思うんです。これというのは、やっぱり、その事業者自身が申告しない限り、改ざんがあったという事は分からないものなんですか。


○審査会合での説明内容(2019。1.18審査会合資料より抜粋)

[ 動画先頭:2:12:12〜 ]
※図は [プレスリリース_浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について_本事案の概要等_2026年01月05日_中部電力株式会社] からの引用
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 実は分かるんです。このグラフの作り方というのを説明した所に、統計的グリーン関数法による地震動評価、というふうに、書いてあると思うんです。統計的グリーン関数法というのは、一定の計算式です。これは公表されてるというか、その専門書読めば、どういう計算するのか分かっていて、それはいわば、あのコンピューターのようなものです。

 だけど、この公式は式は一定のものしかないので、問題は入力するデータです。入力するデータはではどこにあるのか、というと、それは各、地質調査とか、或いはあの国の長期評価、地震本部の、出てきた断層図とか、電力会社が自分で調べた断層、それをどういう地震を引き起こしるか、ということを説明した文書の中に、その計算の基礎となる振動評価の元があります。

 その元のデータというのは、数値なので、数字を計算式に入力すると、乱数を変えたって書いてありますね。乱数というのは、2桁か、何桁でもいいんですが、1から99までのいろんな数字というのを、乱数だからデタラメにとってくるわけです。だけどそれデタラメではなくコンピューターが無作為抽出をします。うん。無作為抽出をするので、1個ではだめで最低でも20組が必要ですよ、ということになるわけです。

 すなわち、グラフがたくさん書かれているという事は、このグラフの元になるデータは1つしかありませんが、その1つのデータをグリーン関数法の地震動評価を行う時に、乱数を使ってこの場合は、20本のグラフを生成させているわけです。この生成させる時の、関数は分かりますが、乱数は何を使ったんですかという事は、報告書に書かれているはずです。

 さらにその乱数が、適当であるか、それとも偏っているか、という事は、計算してみればすぐわかる。たして20で割りゃいいんです。そうすると単純に50になってないかとか、なってなければおかしいねってなるわけです。

 というふうに、乱数というのは、平均値を取るための数値なので、例えば1から99までの乱数を発生させようとしたら、全部たして、20で割れば50になるはずです。それでばらつかせるはずですから、というのが乱数の考え方です。

 その結果として、20組の地震動のグラフが出来るのは最初のデータとそれから何の乱数を使ったのかという数値とそういったものが書かれているものが何かと言うと、このグラフの中で出てます。


○判明までの経緯

[ 動画先頭:2:15:09〜 ]
※図は [プレスリリース_浜岡原子力発電所の新規制基準適合性審査における基準地震動策定に係る不適切事案について_本事案の概要等_2026年01月05日_中部電力株式会社] からの引用
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 この当社の委託先が作成した報告書等のエビデンス資料、これです。これを見れば分かります。そこには全部どういう計算をしたのかが書いてある。


○20組の波形(拡大図)

[ 動画先頭:2:15:25〜 ]
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 書いた結果として、先ほどのグラフが作られたということが分かる、けれども、当然コンサル会社は、デタラメの数字を出すわけがないので、コンサル会社が出してきた数値計算から、これが作られるか、ということを検証すればいいんです。うん。検証した結果作られないって結論になるんです。恣意的に低い数値を選んでる、ということが分かった。

 それが中部電力によって発表された恣意的なデータを使った、という発表になり、それをエビデンスを規制庁に渡した、という事は、そういうふうにやった、という中部電力の説明がそれによって裏付けられるということです。

 最初に戻って、規制庁がその最初のエビデンスを最初から全部入手していれば、検算が出来るわけです。検算してみたら、このデータおかしくないかってすぐ分かる。元々は数値計算だけで成り立っているので、その数値を最終結果から逆算していけば元の数値が、これにはなりえない、という事は数学分かってる人間なら分かります。

 そういう専門家が、当然世の中にはゴマンといますんで、そういうものが公表されてれば、市井の専門家が、この数値おかしいって、すぐ分かっちゃう。もちろん公表されてないんで誰にも分からない。

 例えばあの地震とかの評価で、石橋さんだとか、ワタナベさんだとか、専門家が電力会社が出してくる報告書はおかしい、ということを論文に書いたりしてますよね。その時には、この辺りを恣意的にデータを改ざんしてる、というか、別の読み取りをしている、という主張をしたりします。その時に出てくる証拠というのが、海中超音波図だったりします。

 それについては、少し鮮明度が低いので、石橋説と、東電説と2つ並べて、どっちが正しいのかというと、規制庁は、いやそれは東電説の方が最も正しいらしい、ということになっちゃってますけど、それにしたって、もっと議論していけば、変わり得る可能性が有る。つまり元データ全て科学的に抽出した、こういった計算式であるとか、全部精査することで本当に間違ってるかどうかを知る方法はあるです。

 一番問題なのは実は最初です。この地震がここで起きる、ということが本当かどうか、この規模の地震が正しいのか、そこが間違ったら、この間がどんな計算しても、最初が違えば、全部違います。そこの所が問題になってるのが、東電です。

 中部電力の場合は、その最初の所は問題されずに、こちらの計算の内容がおかしい、ということが問題になってる、ということで、こちらは検証が出来る。でも最初の地震想定がおかしい、ということについては、東電と石橋、ワタナベさんと私たちと見解が、こう喧嘩になってるというか、見解の相違になっている。

 つまり市民運動グループ、ワタナベさんたちを中心とした市民運動グループ対東京電力では、そのFB断層、佐渡海盆断層帯という名前で、全然評価が違うというような事は、もう2008年からずっと続いてますよね。あれと同じような事は、中部電力においても、起きてるかもしれないけど、そこは見えてこない。だけど、この計算式の云々ということについては分かります。


○質問4:伊方原発の岩盤について

[ 動画先頭:2:19:22〜 ]
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質問者:伊方原発の土台は岩盤ですか?あそこは半島ですけど。

 解放基盤からはそんなに距離がないので、岩盤に近いです。ただ岩盤に建っていても、あれは佐多岬半島という非常に狭いところの岩盤なので、何が起きるかわかんないです。とりわけ、すぐ600m先には中央構造線が走っていますから、そこがガンと動いたら、その岩盤ごとをずり落ちる、海に怒っこっちゃうんじゃないか、と私は思ってます。

質問者:あの、昔まだ活動始めたころ、ミズノさんと一緒に、あの話をして、実は、あそこは昔ね、別府湾、あの辺に島があったんだ。それが地震で沈んじゃった。て事は相当の岩盤地震が発生したんだなと思って、もう岩盤の上にあっても、絶対もう安心出来ない。自然災害は想定外の揺れが発生しますから。縦揺れ横揺れだけではなくて、捻じれもありますからね。もうぶん殴られてもう倒れんではないかと思うんです。

 はい、そうなります。伊方なんかの場合、典型的に海に競り出した所に、無理やり、コンクリしいて作ったもんですから、下に支えがないんです。これがやはり非常に危険だと、私は思います。瀬戸内海もそうですが、島が消えた話ってのは、いっぱいあります。そのくらいに、地殻変動激しい所で、志賀原発は隆起はしましたけど、伊方原発は逆に沈むだろうと思います。

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