[2024_11_18_14](3)地震(日本記者クラブ_石渡明(前原子力規制委員会委員)_会見2024年11月18日)
 
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(3)地震

 15:30


【石渡】
 次に地震です。この地震はこれは、「活断層等」、特に敷地に近い活断層がずれますと、大きな振動が来るということで、この「震源を特定して策定する地震」と、これは活断層の位置が分かっている場合、それから、「震源を特定せず策定する地震動」、これはもう震源がどこにあろうが関係なく、原子炉の直下に地震動を入力するというやり方をする、地震動の審査でこれについては、このバックフィットをかけました。
 例えばこの「震源を特定せず策定する地震」として、この2004年に北海道で発生した留萌地震、この地震波を原子炉の下に入れるということで、今まで審査をしていました。
 実は審査ガイドには、この地震を考慮しなさいっていうことは、もちろん書いてあるんですけど、それ以外に13個の地震がリストアップしてあって、これについても考慮しなさいということになっていたんです。これは審査ガイドにリストが載っています。
 我々は電力会社の社長さんとかとお話をする時に、いつもこの留萌地震1つでは非常に心もとないので、他の地震についても、ちゃんと解析して、それを「震源を特定せず策定する地震」の入力地震動として、おたくの原子力発電所に入力して大丈夫かどうか確かめてくださいということを、いつも申し上げていたんですが、残念ながら事業者さんは、それを一向にやらなかったんです。
 そこで、我々としては業を煮やしてですね、では自分たちでやりますということで、標準応答スペクトルというのを作りまして、これを全国の原発に原子力発電所に、バックフィットをかけました。この地震動を入れて、大丈夫かどうか判断をしてください、ということをお願いしたわけです。これも後でちょっとお話をします。
KEY_WORD:石渡明氏_講演_: