[2024_11_18_10]自然ハザード関係のバックフィットと改善事項(日本記者クラブ_石渡明(前原子力規制委員会委員)_会見2024年11月18日)
 
[会見動画頭出し]
自然ハザード関係のバックフィットと改善事項

 15:30


【石渡】
 火山については、気中火山灰濃度が極端に低い値を取っていたので、それは現実的ではないので、事業者は最初1立方m当たり3mgという値を使っていたんです。これが実際に火山の噴火が起きて、例えば富士山の宝永噴火で、東京にも灰が降ってきた、というのがございましたけど、あの噴火の時に、1立方m当たりどれぐらいですか、これは1000mgを超えますという結果が出ております。
 つまり300倍、それぐらいを火山灰というのは濃いものになる。それにも対応してください、ということをお願いしました。
 火山灰の層厚が、例えば関西電力の3つの発電所は10cmだっていうことで許可をしたんですけれど、その後、京都辺りで30cm積もってるというのが発見されました。これはやはりそれに対応していただかなければいけない、ということでバックフィットをかけました。
 それから、この高浜の津波警報なしでくる火山の噴火とか、あるいは海底地滑りとか、地震によらない津波というのが、いきなり来ることがあるので、それにも対応してください、ということをやりました。
 それから、今お話した標準応答スペクトル、この「震源を特定せず策定する地震動」の標準応答スペクトルというものを作りました。
KEY_WORD:石渡明氏_講演_: