[2023_02_15_05]原発老朽化対応 具体的基準検討チーム設置 多数決で了承(NHK2023年2月15日)
 
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原発老朽化対応 具体的基準検討チーム設置 多数決で了承

 2023年2月15日 15時08分
 原子力発電所の運転期間の実質的な延長をめぐって、原子力規制委員会は13日、原発の老朽化に対応する新しい制度を決定したことを受け、15日具体的な基準などを検討するチームを設置しました。
 政府は、現在の法律で最長60年とされている原発の運転期間について、審査などによる停止期間を除外し実質的に60年を超えて運転できるようにする方針です。
 これを受けて、原子力規制委員会は13日、原発の老朽化に対応するため運転開始から30年以降は10年を超えない期間ごとに機器や設備の劣化状況を確認して管理計画を策定し認可を受ける新しい制度の案をまとめ採決を行いましたが、地震や津波の審査を担当する石渡明委員が反対し、重要案件としては異例の多数決での決定となりました。
 15日の会合では、認可にあたっての具体的な基準を検討するチームの設置がはかられましたが、石渡委員は、制度そのものの決定に反対したことを理由に今回も反対し、多数決で了承されました。
 検討チームでは、現行の制度では想定していない60年を超える原発の安全性をどのように判断するかについても議論することにしていて、石渡委員も議論には参加する考えを示しました。
KEY_WORD:石渡明氏原発60年超運転に反対_: