[2023_02_08_01]第71回原子力規制委員会「石渡明氏原発60年超運転に反対」部分の文字おこし(原子力規制委員会2023年2月8日)
 
参照元
第71回原子力規制委員会「石渡明氏原発60年超運転に反対」部分の文字おこし

 ※引用者注:以下の文章は、下記URLの2時間32秒〜2時間14分30秒を文字起こしたものです。聞き取れなかった所は*としてあります。特に発言者に内容を確認したものではありませんので、よろしくお願いします。
https://www.youtube.com/live/xfoAROLG7wo?feature=share

(石渡委員)法案そのもの、我々が提案する炉規法の改正案そのものの賛成、反対ということになるわけですか。
(事務局)いや、補足的な説明を、あの資料がございましたら、資料1の5.のまとめをごらんいただけると、大変助かります。今、我々として、お諮りしているのは、まさに3.の意見の募集、4.意見交換の結果、ですけれども、それで、ご了承いただけましたら、別紙3の通りということで、概要をですね、ページにしまして、66ページで後ろのほうに行ってしまうと思いますけれども、66ページにある別紙3の概要、これがまさに、3.の意見募集や、4.の意見交換、の対象となったものでございます。今のパブコメや意見交換の結果を踏まえて、別紙3の概要を決定していただきいということでございます。ですので、これを決定頂きましたら、まとめにもございますように、我々において、これをもとに法律案の検討を進めて、改めて、規制委員会の方には、法律案についてはお諮りしたい、という風に考えております。
(石渡委員)はい、そうすると、これを元にして、法律案を作成する。それを委員会に諮る。しかし、ここにはもう、いわゆる30年を超えて、原子炉を運転している、次は10年を、劣化を管理する。計画を策定するということが1項目に書いてある。そういう意味では、これはもう法案の骨子が書かれているという理解だと思います。その意味では、非常に重要なことになりますので、私は、この概要案を認めるかどうかについては、これはあの、委員会として、採決を行うべきであると、考えますが、いかがでしょうか。
(山中委員長)採決したいと思います。お一人お一人意見をいただくということでよろしいでしょうか。
(田中委員)概要案でいいと思います。
(杉山委員)私も概要案でいいと思います。私も、そういう意味でパブコメにかけて、今回、パブコメにかけて、回答したのも、あくまでも、この概要に対する説明、結果的には法案に直結するわけですけれども、そのように理解しておりまして、より具体的な部分は基準で、今後定めていく。という流れを踏まえた上で、この概要案に賛成いたします。
(伴委員)私は概要案を委員会決定することに依存ありません。
(石渡委員)はい、私はですね、やはりあの、科学的技術的な知見に基づいて、人と環境を守るのことが、原子力規制委員会の使命だと思っております。で、あの今回の改変というのは、これは科学的技術的な何らかの新知見があって、それに基づいて、改変するという、そういった改変ではないと理解しました。
 それから、今回の炉基法の概要に書いてある改正案というのは、特に運転期間というものを、法律から落とすということで、ありますので、これは安全側への改変とは言えない。というふうに私は考えます。この資料の中にも、経産省のですね、改正案の概要みたいな、74ページ、ここにあの、ポンチ絵のような形で、表のような形で、示されていますけれども、あの、基本的にですね。炉規法の40年、60年という枠組みは維持する。ということがここに書かれています。そうであるなら、今の炉規法の枠組みというのは、基本的には、変わらない。というのが私の理解です。そして、炉規法を我々が自ら進んで改正する必要というのは、私はあまりないと思います。ということと、もう一つ、私自身は、この委員会の中で、地震・津波等の自然ハザード関係の審査を担当させて頂いています。これをいくつかの発電所がですね、まだ、審査中で、かなり、審査が延びています、これは、あの、いたずらに延ばしているわけではなく、営為審査を進めていますが、残念ながら、今のところ、結構時間がかかっている。そうするとですね、時間をかければかける程、その分だけ、運転期間が延びるような案がどうも提案されているようである。そうしますと、審査をして、その期間が延びると、より高経年化した炉を将来動かすことになる。二律背反のような、ことになってしまうというように、私は考えます。ということで、私はこの案には反対を致します。

(山中)*に反対ということでございますけれども、みなさん、何かいかがですか。
(杉山)今の石渡委員のコメントのなかで、この74ページからのものは基本的に現行の炉規法の考え方を維持しているのではないか、ということをおっしゃったかと思います。私はそうは読んでおりませんで、その延長する期間20年の数え方がそもそも我々の考え方と違うところで、はっきりと今の炉規法のままでは、対応できないということで、で、石渡委員が懸念されている、結局その、今、審査のために、遅れた分というのは、結局、言い方なんですけれども、事業者はいずれ取り返せるみたいな、そこは単純にですね、暦年で数えたときのプラントの年齢が上がっていくわけです。そこでやっぱりその、古さというのをどう扱うかという、私たちが考えなければならない所だと思います。後送りして、いつまででも使っていい、ずーっと止まっていたんだから、20年止まっていたら、あとでプラス20年、そんなことは絶対に認められません。これを、そのルールで認めないというルールをきちんと我々が定める。そういう考え方だと私は考えておりまして、で、その考え方を盛り込む上で、今の制度案というのは、プラットフォームとして、私は妥当だと考えています。
(山中)いかがでしょう、石渡委員、運転期間については、令和2年7月29日の原子力規制委員会において、我々が判断すべき、ことがらではない。政策的に考えていただくことであるという風な、議決が得られたと思いますし、それについて、どのような運転期間になろうとも、高経年化した原子炉の安全性をきっちりと行うというのが、我々の努めだと思いますので、たとえ審査期間が、長くなろうとも、その原子炉についての、高経年化した評価を、高経年化に関する技術評価を我々が規制の中で行っていくのが私共の仕事であると、考えますし、運転期間に関して、40年、20年のそのままで、維持されるという風に、資源エネルギー庁の提案を読んでしまうというのは、ミスリードであると、思うのですけれども。石渡委員いかがでしょう。
(石渡委員)そのままに読んでいるというわけではございませんが、私が今申し上げた、主に三点ありましたが、これはやはり原子力の安全ということを考えた上での発言というふうにご理解いただきたいと思います。以上です。
(山中)いかがでしょう。安全が劣化しているという風に、石渡氏の発言にされてしまうのですが、私自身はむしろ安全は、どういうような安全、*政策が提案されようとも、安全が担保できるような制度を我々はきちっと作っていくべきであると、むしろ、安全は強化される方向に、向かって行っていると、私は考えていますが。その他の委員、いかがでしょう。
(伴)石渡委員がおっしゃるように、審査が遅れた場合に、その期間が足されていく、理論上、最大値となりますけれども、もちろんその場合に、その、設計の古さもありますし、それが機械的にみとめられるべきものではないと思っておりますので、そこをどうするかというのは、今後、議論するというのは、私の考えです。
(石渡委員)それについては、私の考えは今述べたとおりです。
(田中委員)はい、規制委員会は科学的観点から、安全が確保されているのかというようなことをですね。他にも、色いろん所から、とらわれることなく。判断、確認するというのが一番重要な点だと思います。*。
(山中)多数決をとるのは、あまり私は好まないので、時期的に、今日、決をとる必要があるかどうか。いかがでしょうか。
(事務局)状況だけ、共有させていただきますと、事務方の法案の準備を心づもりしながら、内閣法制局との間で、調整はしております。まだ、確定したものにはなっておりませんけれども。政府全体としての法案の提出、さ来週とか、それぐらいの心づもりで、準備作業をしております。まあ、できれば、今日、だと思いますけれども、最終の時点で、なにかがクリティカルになるということではございません。そのような状態であることだけ。
(山中)いかがでしょう。もう一週間議論をさせていただいて、もし、多数決をとる、ということにせざるを得ないかも分かりませんが、一週間、あらためて議論したいと十分かと思いますが、いかがでしょうか。事務方よろしいですか、一週間で。
(事務局)そのように委員会でご議論いただけるのであれば、結構かと思います。また、その際には、さきほど石渡委員のご意見にありましたように、条文とある種一体のものでございますので、それも合わせてご審議いただく、というやり方も在り得るのかなと。というふうに事務局としては考えます。
(山中)石渡委員それでよろしいですか
(石渡)もちろん条文がはっきり出てきたら、議論しやすいと考えます。以上です。
(山中)はい、それでは今日判断することは避けたいと思います。一週間議論をして、来週改めて、議論したい。法案の原文と*で考えたいと思います。
(事務局)今、おしめししました概要にもとづいて、検討を進めまして、来週審議いただけるよう準備いたします。
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