【記事45850】伊方原発3号機 書類不備など4件の保安規定違反(NHKオンライン2016年8月3日)
 
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伊方原発3号機 書類不備など4件の保安規定違反

  四国電力が今月の再稼働を目指す愛媛県にある伊方原子力発電所3号機について、原子力規制委員会は、事故対応の書類の不備など4件が保安規定違反に当たると判断しました。いずれも改善されているということで、今後の保安検査などで確認するとしています。
 伊方原発3号機は、ことし4月から再稼働に向けた国の検査を受けていて、四国電力は、検査が順調に進んだ場合、今月11日以降に再稼働させる方向で関係機関と調整を進めています。
 伊方原発について、3日の原子力規制委員会では、ことし5月に行われた保安検査の結果が報告され、合わせて4件が保安規定違反に当たると判断しました。
 事故などの緊急時に集まる作業員らの一部の体制表に役割が記されていないことや、重大事故を想定した訓練の結果などをまとめる書類に「手順どおりに行われたか」や「参加した人数」を記入する欄がないなどの不備があったということです。
 いずれも改善されているということで、原子力規制庁は、今後、保安検査などで確認するとしています。
 一方、四国電力は先月、伊方原発で行われた重大事故に対応する訓練で、作業員2人が熱中症になったことを受けて手順を見直し、今月8日に自主的な訓練を改めて行うことになりました。
 四国電力は、再稼働に伴う作業は並行して行えるため、再稼働の日程には影響しないとしています。

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