【記事93840】伊方原発3号機運転差し止め決定受け 原発所長が地元町長に報告(愛媛)(ITVあいテレビ2020年1月20日)
 
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伊方原発3号機運転差し止め決定受け 原発所長が地元町長に報告(愛媛)

 伊方原発3号機について広島高等裁判所が運転の差し止めを命じる仮処分を決めたことを受け、原発の所長が20日、地元・愛媛県伊方町の高門清彦町長を訪問しました。
 山口の住民が伊方3号機の運転差し止めを求める仮処分を申し立てたことについて、広島高裁は今月17日、「四国電力による施設付近の活断層調査は不十分で、阿蘇山の大規模噴火の想定も過少だ」などとして、差し止めを命じました。これを受け、伊方原発の川西徳幸所長が20日、地元の高門町長を訪問し、今回の結果などを報告しました。
 この決定を四国電力は「到底、承服できない」として、最高裁か広島高裁に不服を申し立てる方針ですが、最高裁への申し立て期限はあさってまでとなっています。伊方原発3号機は先月から定期検査に入っていて、当初は3月29日に送電を再開する計画だったものの、核燃料を取り出す準備作業で制御棒を引き抜くミスがありスケジュールの遅れも指摘されていました。さらに今回の仮処分で司法判断が覆らない限り運転できなくなり、四国電力は「ミスの原因究明と並行して検査も行うが、詳細は、不服申し立ての結果など踏まえて検討したい」と話しています。
 一方、松山地裁に、伊方原発3号機の運転差し止めを求め訴えている原告団の一人は、今回の決定が今後の審理にも影響を及ぼすのではないかと話します。
 また、四国電力が不服を申し立てる方針を示していることについては「万が一事故が起きた場合は住民に深刻な被害を与える。再生エネルギーへのシフトを重視してほしい」と話しています。
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