[2016_06_25_01]首都圏>シュト子の首都圏防災ナビ>首都圏地震防災メモ>地震の基礎知識(NHKオンライン2016年6月25日)
 
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   1.地震はなぜおこる
 ひとつは地球を覆う巨大な岩盤=プレートの動きによるもの。日本列島の太平洋側にある海と陸のプレートの境目で、沈みこむ海底の岩盤によってひきずりこまれた陸地の岩盤が、元に戻ろうとはね返ったり、崩れたりして地震がおきます。平成23年(2011年)の東日本大震災や南海トラフで発生が予想される地震はこのタイプです。
 もうひとつは、陸側のプレートの内部にある活断層によっておこるもので、直下型といいます。都市部のすぐ下にも走っていて、大災害をおこすこともあり警戒が必要です。平成7年(1995年)の阪神淡路大震災はこのタイプの地震でした。

   2.震度
 震度は揺れの強弱を、マグニチュードは地震の規模を示します。このうち震度は、ある場所での揺れを、震度0から7までの数値と、震度5と6では、強、弱のことばをつけて表します。震度8以上はありません。震度4では座りの悪い置物が倒れるなど被害が出始めます。震度5弱は家具が移動するほどの揺れで、窓ガラスが割れたり道路に被害が出たりします。最も強い震度7になりますと家具が真横に飛び出すほどの激しい揺れで、コンクリートのビルが倒壊することもあります。

   3.グニチュード
 マグニチュードとは地震の規模の大小、震源から放出されたエネルギーの大きさを表す尺度です。マグニチュードの値が1大きくなると、エネルギーはおよそ30倍に、2大きくなると、エネルギーはおよそ千倍と格段に大きくなります。マグニチュードが大きくなるにつれ、より広い範囲で地震の揺れが観測されます。同じマグニチュードでも震源地に近く、震源が浅いほど揺れは大きくなります。
 南海トラフ付近で東日本大震災に匹敵するマグニチュード9の巨大地震が発生する可能性を想定して、各地で災害への備えが進められています。

   4.震源と揺れ
 震源からの距離によって震度は異なります。マグニチュードが大きくても震源から遠ければ震度は小さくなります。マグニチュードが小さくても震源に近ければ震度が大きくなることがありますので、震源の情報についても注意を払って下さい。震源の深さによっても地表の揺れが変わります。震源が浅い地震は狭い範囲に揺れをもたらし、深い地震は揺れが広い範囲に及ぶという特徴があります。ただし、異常震域といって、岩盤の状況によって離れたところで、より揺れる現象がおこることもあります。

   5.余震に警戒
 大地震のあと同じような場所で相次いでおきるのが余震です。地下の断層がずれて不安定な状態になるためと考えられます。余震のなかで最も警戒しなければならないのが最大余震です。揺れは場所によって最初の地震と同じ程度の強い揺れになることもあります。平成23年(2011年)におきた東日本大震災では、マグニチュード9.0、最大の震度7を観測したおよそ30分後に、マグニチュード7.6、震度6強の揺れを観測しました。一般に最初の地震の規模が大きいほど余震の数は多く、期間も長いとされます。倒れかけた建物に近づかないなど余震に警戒して行動しましょう。

   6.デマに惑わされない
 大地震のあと再び大きな地震が来るといったうわさが流れることがあります。平成5年の北海道南西沖地震では、2週間後にまた大津波がくる、というデマが、阪神淡路大震災の後も、関西でまた大地震がおきる、といったデマが流れ気象台などに問い合わせが殺到しました。東日本大震災では、メールやツイッターで根拠のない情報が広がりました。
 地震がおきる正確な時刻を予知することはできません。何月何日の何時に地震が起きるという情報は根拠のないデマとみて間違いありません。

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