【記事46120】活断層長期評価の表記見直しについて(案)(政府の地震調査研究推進本部2016年8月16日)
 
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活断層長期評価の表記見直しについて(案)

1.背景
 地震調査研究推進本部では、主要活断層で発生する地震の長期評価、活断層の地域評価の結果を公表しているが、今般の熊本地震の発生時点では、布田川断層帯(布田川区間)における今後30年以内の地震発生の確率は、ほぼ0〜0.9%と評価しており、我が国の主な活断層における相対的評価として、「やや高い」と説明していたことなどを受け、国会や報道等において、
 ・防災を担う自治体担当者や一般国民に、正しく危険性を伝えられていない
 ・あたかも降水確率を見るかのように、「起こらない確率」が高く見えてしまい、かえって安心情報になっているなどの指摘を受けた。
 熊本地震の教訓を踏まえ、国民が活断層のリスクを正しく理解し、最終的には適切な防災・減災行動につながるように、より分かりやすい表記に見直す必要がある。

2.見直し(案)の概要
 新たな表記方法として、地震発生確率と地震後経過率と組み合わせたランク分けを導入し、ランクと色で表記する。また、現行の「表記なし」は、複数タイプの活断層情報を一律に表記しているが、同列に扱うものではないことから細分化する。
このうち、「活断層でないと評価」は、活断層情報として不要であることから削除する。
(後略)

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