[2019_07_09_04]ガラス固化再開 東海再処理施設(茨城新聞2019年7月9日)
 
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ガラス固化再開 東海再処理施設

 日本原子力研究開発機構(原子力機構)は8日、東海再処理施設(東海村村松)で中断していた高放射性廃液を安定させるガラス固化処理を再開した。
 作業は、ガラス溶融炉の底に白金属と呼ばれる金属が想定より早く堆積して、溶液が流れにくくなったことなどが原因で2017年6月から中断していた。
 同日午後3時18分に作業を再開。ガラス原料に含ませた高放射性廃液を、高温で溶かしたガラスの入った溶融炉に少しずつ投入し、2日間かけてガラス固化体(高さ約1メートル、直径約40センチ)1本分の高放射性廃液を入れていく。溶融後はステンレス鋼製の容器に流し入れ、ガラス固化体として保管セルで保管する。11月中旬までに、まず50本を製造する予定。機器更新などを行いながら、計画終了予定の10年後までに570本を製造する。
 同施設では、原発の使用済み核燃料からプルトニウムやウランを取り出す作業が行われ、高レベル放射性廃液約360立方メートルが保管されている。
 原子力機構は「再開した作業は順調に進んでいる。安全確保を最優先に取り組んでいく」と話した。 (三次豪)

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