[2022_08_27_04]8/27(土)STOP!!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会(茨城県駿優教育会館)に大型バスで参加して 小山芳樹(たんぽぽ舎)(たんぽぽ2022年8月27日)
 
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8/27(土)STOP!!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会(茨城県駿優教育会館)に大型バスで参加して 小山芳樹(たんぽぽ舎)

 8月27日(土)、「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」が契約した大型バスで、茨城県東海村の原子力施設の見学と「STOP!!東海第二原発の再稼働いばらき大集会」に参加しました。
 東海村の原子力施設は、街中にいくつもの施設があり、民家との距離は道路1本隔てただけという所もありました。特養の社会福祉法人「淑徳会」入居者・職員一同の名前が入った大看板(推定:縦6.4m、横4.5m)『東海村をつぶすな!!!原発はいらない』は、道路脇の目立つところに設置され、大迫力でした。
 駿優教育会館での集会は、450名参加との発表があり、帰りのバス車内では、「熱気のある集会」と感想がありました。
 集会最後に「日本原電東海第二原発の再稼働に反対する決議」と「東海第二原発GX抗議文−岸田首相は原発推進政策の『短絡的な号令』を撤回せよ」が全体の拍手で確認されました。
今回は、抗議文を紹介します。「決議」は後ほど紹介する予定です。

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東海第二原発GX抗議文
岸田首相は原発推進政策の「短絡的な号令」を撤回せよ

◎ 8月24日、GX(グリーントランスフオーメンション)実行会議において岸田首相は脱炭素社会の実現に不可欠と称し原発の新増設と、来年夏以降、複数の既存原発の再稼働を加速させることを関係省庁に指示しました。この中には再稼働の議論ができる状況にない、茨城県の東海第二原発、新潟県の柏崎刈羽原発まで含まれています。「STOP!!東海第二原発の再稼働いばらき大集会」に参集した私たち市民は、この拙速な政府方針の表明に強く抗議します。

◎ 茨城県の東海第二原発は再稼働の議論ができる状態ではありません。
 第一に、地元自治体で避難計画が出来ていません。この原発の30km圏には国内最多の94万人の住民が住んでおり各自治体の住民避難計画作成は未完のまま難航しています。
 茨城県の大井川知事が表明している通り実効性ある避難計画が策定されないうちは再稼働の判断ができる状態ではないと考えます。
 地元の住民を無視した岸田首相の指示には疑問を禁じえません。

 第二に、原子力規制委員会の審査を受けた原発の中でも最も古い世代の原発である東海第二には安全性に関わる疑義がまだ残っています。
 直近でも、原発の心臓部とも呼ぶべき圧力容器の健全性に疑いがあることが地元の科学者・技術者の会から「質問書」として提出され、それを受けて茨城県は東海第二発電所安全性検討ワーキングチームが検討をする、と表明しています。福島第一原発事故の教訓は、「論理的に起こりうる事故は起こる」ということだったはずです。

 第三に、事業者である日本原電の計画に照らしても規制対策工事の完了目標は 2024年9月を掲げており、彼ら事業者ですら地元自治体に対して判断を仰げる状況ではありません。
 このような状況で、政府が、原発が立地している地元の頭越しに「電カが不足しているから原発再稼働を加速させよ」と号令をかけることは、再び原発事故を招く危険な振る舞いだと考えます。

◎ 日本政府がいま取り組むべきは「電力が不足しているから原発を動かせ」と短絡的な号令をかけることではありません。再生エネルギーの発電施設が太陽光を中心に大きなシェアを占めるようになった現段階に合った時間帯別の電源構成を計画すること、ひっぱく時間帯に対応できるミドル電源の増強、そして再エネ拡大の現実に即した送電系統の再構築ではないでしょうか。
岸田首相には冷静な判断を求めます。
                     2022年8月27日
STOP!!東海第ニ原発の再稼働いばらき大集会参加者ー同
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