[2022_10_24_04]また関西電力の原発が再稼働を延期 動かそうとするたびに何らかのトラブル 拙速な再稼働の危うさを証明している 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)(たんぽぽ2022年10月24日)
 
参照元
また関西電力の原発が再稼働を延期 動かそうとするたびに何らかのトラブル 拙速な再稼働の危うさを証明している 山崎久隆(たんぽぽ舎共同代表)

 毎日新聞などによると、関西電力が10月21日に定期検査中の高浜原発4号機で原子炉の起動を行おうとしていたところ、「加圧器逃がし弁」の一つがトラブルを起こし、運転開始作業を中止している。
 24日の今日になっても、再稼働の時期を未定としており、問題は解決できていない。
 関電によると、「21日16時34分、『加圧器逃がし弁出口温度高』警報が発信したため、運転員がパラメータを確認した結果、加圧器逃がし弁出口温度が上昇していることを確認しました。このため、加圧器逃がし弁の元弁を閉止したことから、16時35分に保安規定の運転上の制限※2を満足していない状態にあると判断しました。」とのこと。
 高浜4号機は加圧水型軽水炉89万キロワットで、3ループ炉、加圧器は原子炉圧力容器と繋がっていて圧力と温度をコントロールする重要な機器。
 半分ほどまで一次冷却水が入っており、摂氏320度、170気圧。
 この加圧器には逃がし弁が三台取り付けられていて、減圧操作の際には弁を開く。
 この弁の一つで温度が高いとの警報を発したため、元弁を締めて作動しないようにした。
 その結果、保安規定上の3台全てが稼働可能な状態にしておくとの運転制限逸脱になるため再稼働が出来なくなった。
 美浜原発3号機の再稼働、大飯4号の再稼働と、次々にトラブルが起きる。
 定期点検と再稼働作業が拙速に行われていないか、とても危惧されるところである。
KEY_WORD:高浜_不具合_運転取りやめ_:MIHAMA_:TAKAHAMA_: