[2014_03_11_01]再処理工場使用済み燃料 貯蔵割合98.3%に(東奥日報2014年3月11日)
 
 日本原燃は10日、四国電力伊方原発から出た使用済み核燃料約6トンを六ヶ所再処理工場に搬入、本年度分の受け入れを全て終えた。今回の搬入により、再処理済みを除いた使用済み核燃料の在庫量は約2951トンとなり、貯蔵プール(3000トン)の貯蔵割合は、搬入前の98・1%から98・3%に上昇、貯蔵限界にまた一歩近づいた。
 原燃と四電によると、使用済み核燃料を搭載した輸送船「六栄丸」は10日午前9時50分、六ヶ所村のむつ小川原港に接岸。同日午後3時20分までに陸揚げと搬入を終えた。
 本年度は、このほか、2013年6月に北陸電力志賀原発から使用済み核燃料約8トンを搬入している。
 貯蔵中の使用済み核燃料は、再処理工場が本格操業しなければ処理できない。今回までの受け入れ総量は約3375トン(再処理済みを含む)となった。
 原燃は今年10月の再処理工場完工を目指すが、原子力規制委員会による安全審査にどのくらいの期間を要するかなど不確定要素が多く、実現は微妙な情勢となっている。
(安達一将)

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