[2019_11_11_04]広島市で避難受け入れ初訓練 島根原発(RCC中国放送2019年11月11日)
 
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広島市で避難受け入れ初訓練 島根原発

 広島市に本社を置く中国電力の島根原子力発電所で、この週末、重大な事故を想定した大規模な避難訓練が行われました。
 訓練では、島根県から避難した人たちを広島市で受け入れる手順も確認されました。
 今回の訓練は、松江市で震度6強の地震が発生し、島根原発2号機の原子炉の冷却機能が喪失。
 放射性物質が放出されたという想定で行われました。
「避難準備状況を正確に把握の上、避難などに当たり、支援などを要する方々の避難準備を進めてください」(島根県 丸山達也知事)
 島根原発で重大な事故が起きた場合、30キロ圏内にある松江、出雲、安来、雲南の4つの市から、およそ17万人を広島県で受け入れることが計画されています。
 このうち出雲市のおよそ4万9千人を受け入れる広島市は、安佐南区の公園に「避難経由所」を設置しました。
「こちらの公園に設置された避難経由所は島根県から避難してくる多くの避難者を各避難所へと案内します」(記者)
 大型バスやマイカーで避難してきた人たちに、体に付着した放射性物質の検査を済ませたかどうかを確認します。
 まだ検査を済ませていない人にはその場で検査を行います。
 島根県から逃げてくる人たちを受け入れるため、広島市では98か所の避難所の設置が計画されています。
 その1つ、安佐南区の戸山公民館では、避難してきた人たちが段ボールベッドの組み立てを練習したり、避難所の運営について相談したりしました。
「30キロ圏内に入っていますと、ちらちらと感じながら生活しております」(出雲市からの参加者)
「不安だらけですけど全然やってないけど、一度こういう経験をさせてもらったことが非常に良かったと思います」(出雲市からの参加者)
「本音を言うと、あっという間に終わってしまったなと思うんですけど、たぶん本番はああいう風にはいかんかなと」(広島市の担当者)
 島根原発の避難訓練が広島市で行われるのは、今回が初めてです。

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