[2023_12_12_02]川内原発運転延長問題 地元の薩摩川内市長が「容認」へ きょうの薩摩川内市議会全協で表明(南日本新聞2023年12月12日)
 
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川内原発運転延長問題 地元の薩摩川内市長が「容認」へ きょうの薩摩川内市議会全協で表明

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 九州電力川内原発1、2号機の20年運転延長を巡り、鹿児島県薩摩川内市の田中良二市長が12日の市議会全員協議会で事実上の容認の立場を表明することが11日、関係者への取材で分かった。本会議で延長に賛成する陳情が採択される見通しで、全協はその後開かれる。
 田中市長は11月28日の市議会定例会初日、市が示す総合的な判断の材料として、第一義に市議会の判断・意見を重視すると述べていた。
 延長に賛成・反対する陳情計6件を審査していた市議会特別委員会は今月5日、賛成陳情を採択しており、本会議でも同様の結論が見込まれることなどを踏まえて判断したとみられる。12日の本会議では一般質問の後、委員長報告を経て記名投票で採決される。
 10、11月に市内で開催した対話集会「令和コミュニティトーク」などで寄せられた市民の意見・要望も判断材料の一つに挙げている。これを踏まえ、安全運転や避難計画に関する意見も述べるとみられる。他の材料は、原子力規制委員会の審査結果▽県の専門委員会の検討結果▽県の要請書に対する規制委の回答▽同じく九電の回答。
 田中市長は「行政の執行責任がある」として判断を示す考えを表明していた。運転延長の手続きに地元同意は求められておらず、住民の安全確保や環境保全などを目的に県と市、九電と結ぶ安全協定にも含まれていない。
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