[2023_11_07_04]九電・池辺社長が川内原発20年運転延長認可を塩田知事らに報告 鹿児島(鹿児島テレビ2023年11月7日)
 
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九電・池辺社長が川内原発20年運転延長認可を塩田知事らに報告 鹿児島

 19:11
 九州電力の池辺和弘社長が7日、鹿児島を訪れ、鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発1、2号機の運転期間の延長を、国の原子力規制委員会から認可されたことについて、塩田知事や薩摩川内市の田中市長に報告するとともに、県から出されていた要請書に対する回答書も提出しました。
 7日朝、県庁を訪れた九州電力の池辺社長。
 2023年7月に県から出されていた、新たな検査手法の導入など、川内原発を巡る33項目の要請に対する回答書を塩田知事に手渡しました。
 2025年までに40年の運転期限を迎える川内原発1、2号機について、国の原子力規制委員会は11月1日、九州電力による特別点検などを審査した結果、「規定する基準に適合していることを確認した」として運転期間の延長を認めました。
 これについて池辺社長は「九州電力にとって大きな一歩」と塩田知事に説明しました。

 九州電力・池辺和弘社長
 「(運転期間延長認可は)安全性の確保を大前提として原発を最大限活用していくという当社方針にとって大きな一歩と認識している」
 また池辺社長は、県から出されていた要請書を踏まえ、県民の理解と安心につながるようコミュニケーションに取り組むと話しました。

 九州電力・池辺和弘社長
 「専門委員会でも説明するが、そのようなことを通じて県民の理解を深めるよう努力していきたい」
 一方、塩田知事は県の専門委員会での審議や県議会での議論を踏まえて、川内原発運転延長についての県としての考え方を示す意向です。

 塩田知事
 「規制委員会における審査結果の内容や規制委や九電に対する要請事項への対応、県議会の論議を踏まえた上で、県としての考え方を整理していく」

 その後、池辺社長は川内原発が立地する薩摩川内市を訪れ、規制委員会による運転期間延長の認可や県からの要請書に回答したことについて、田中良二市長に報告しました。
 これに対して田中市長は、原発の安全な運転管理の徹底や、市民への情報公開を要請するとともに、今後、市議会の動向を見て自身も運転延長について態度を表明する意向を明らかにしました。

 薩摩川内市・田中良二市長
「川内原発の安全な運転管理のさらなる徹底と、市民に対する情報公開、丁寧な説明をしてくださいということはこれまでも申し上げてきたし、本日も強く要請した。(運転延長への態度表明は)川内原発の運転延長に関わる市議会の審議状況や意見、判断を重視していく」
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