[2022_10_13_05]川内原発延長申請・地元の反応は 鹿児島県薩摩川内市(鹿児島テレビ2022年10月13日)
 
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川内原発延長申請・地元の反応は 鹿児島県薩摩川内市

 九州電力は12日、鹿児島県薩摩川内市にある川内原発の運転期間の延長を原子力規制委員会に申請しました。
 2024年、1号機が運転期限を迎えるのを前に地元・薩摩川内市の推進派や反対派そして、市民はどうとらえているのか、取材しました。
 12日夕方開かれた、九州電力の会見。
 川内原発1、2号機について特別点検の結果、40年の運転期間を延長しても問題ないと判断し、九州電力は原子力規制委員会に運転延長を申請しました。
 このことについて地元経済界からは歓迎の声が聞かれました。
 川内商工会議所・上村健一専務理事
 「特別点検の結果に基づいて申請されたものと思う。地元の企業が何らかの形で関わっている。40年近く経過してきたわけでそういう形態がずっと続いていけばいいのではないか」
 一方、運転延長に反対する市民団体の代表は…。
 川内原発建設反対連絡協議会・鳥原良子会長
 「(特別点検の)結果は九州電力の自画自賛で安全でしたというだけ。(申請は)早すぎる。(県専門委員会)分科会の委員の質問に答えて、県民にも説明した上で申請するのが筋ではないか」
 市民からは様々な意見が聞かれました。
 80代無職「大丈夫なのかなあと心配している。延長は反対したい気分」
 70代無職「電力不足もあるのでやむを得ないかなと。危険性は拭えないけど」
 20代会社員「安全性がしっかり保証されるのであればいいが。放射線とか、そういう部分は心配ではある」
 60代パート「まだ、確実に延長してもよいかどうか出ていない状況。ちょっと拙速すぎる気はする。まだ、不安を持っている人は多いと思う」
 仮に今回の申請が認められれば、川内原発の運転期間は60年となりますが、現在、政府はこの期間をさらに延長することを検討しています。
 川内商工会議所・上村健一専務理事
 「国がしっかり方針を定めていただけたらありがたい」
 川内原発建設反対連絡協議会・鳥原良子会長
 「福島原発事故の教訓を生かしていない。国民の意見とは真逆のやり方と感じている」
 20代会社員
 「代用エネルギーを早急にみつけてもらえればいい。難しいのであればそれ(延長)も視野に入れながら別の案も考えてほしい」
 60代男性パート
 「国民にきちんとした説明がないまま、政策が進行していくのは疑問には思う」
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