[2023_06_24_06]再処理工場 補正時期軌道修正 原燃社長「完成目標は守る」(東奥日報2023年6月24日)
 
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再処理工場 補正時期軌道修正 原燃社長「完成目標は守る」

 日本原燃の増田尚宏社長は23日、青森市内での定例記者会見で、原子力規制委員会による六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)の認可審査を巡り、地盤モデルに関する内部検討に2カ月を要するとの見通しを示した。5月の会見で「(認可の前提となる)補正の時期は秋」と述べたが、この日は「設定を変えないといけないかもしれない」と軌道修正。一方で「2024年度上期のできるだけ早期」と掲げる完成目標については「しっかり守る」と強調した。
 原燃は設計・工事計画の認可の第2回(最終)分を22年12月に申請。「1年以内に認可」(増田氏)を得るため、今秋には申請書の補正を実施したい考えを示していた。一方で規制委側との議論が続く地盤モデルを巡り、原燃は20日開催の審査会合で、新たなモデルを作成して従来のモデルと比較すると表明。その期間に2カ月を要するとした。
 地盤モデルは建屋や機器の耐震評価に用いる。耐震性を再評価する必要が生じた場合、なお時間を要する可能性もある。増田氏は補正や審査終了のめどについて「答えがどう出るか見極める必要があり、見込みが立たないことには言えない」とトーンダウンした。
 一方で「(工場の)完工時期を守れるような工夫はしっかりできる」とし、検査や工事の工程で効率化を図る余地はあると述べた。
 原燃は4月から、MOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場として世界で唯一、商業運転しているフランスのメロックス工場にエンジニア2人を派遣したと公表した。
    (佐々木大輔)
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