[2022_12_21_07]六ケ所再処理工場(青森県)、完工は2024年早期に 日本原燃、2年弱延期へ(東奥日報2022年12月21日)
 
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六ケ所再処理工場(青森県)、完工は2024年早期に 日本原燃、2年弱延期へ

 日本原燃が六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)の新たな完工時期について、2024年度上期の早い時期とする方向で調整していることが20日、関係者への取材で分かった。22年度上期としていた目標から2年弱の延期となる。延期は26回目。完工に向けた工事の認可審査が長期化しているため。新工程は来週公表する。
 原燃は9月、新たな目標時期を未定としたまま完工を延期した。増田尚宏社長は当時「(完工まで)2、3年もかかるものではないと考えている」と見通しを述べ、「認可の論点の整理や審査の状況を見極めて、より確度の高い工程を年内に示す」と説明していた。
 認可の審査は、新規制基準に工場を適合させるための安全対策工事に必要な手続き。対象となる機器・設備の数が多いため、原燃は認可を2分割する計画で、第1回分を20年12月に申請した。技術的な議論は終わっており、間もなく認可が下りるとみられる。
 月内の提出を目指す最終の第2回分は、膨大な機器・設備が対象となる。原燃は、同類のものをグループ化する「類型化」を行い、その中から代表機器を審査にかけることで時間の効率化を目指す。この類型化の作業が今後の審査期間を左右するとされる。
 安全対策工事は、認可が必要な部分などを除き約96%が終了した。このほか、完工前に原燃が行う使用前検査、国の確認などの手続きがある。ただ、第2回分の審査や検査の工程が想定より長引けば、新工程に影響を及ぼす可能性がある。
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