[2024_08_30_07]知事「楽観的見解」 反核団体「おおかみ少年」(東奥日報2024年8月30日)
 
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知事「楽観的見解」 反核団体「おおかみ少年」

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 日本原燃六ヶ所再処理工場とMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場の新たな完成目標について、宮下宗一郎知事は29日、原子力規制委員会による設計・工事計画認可審査の途上にあることから「楽観的な見解としか受けとめられない」と皮肉った。
 原燃はこれまでも両工場の完工延期を練り返しており、宮下知事は「今まではできなくて、これから、なぜできるのかが全く分からない」と疑問を呈した。
 六ヶ所村の戸田衛村長は記者会見で「原燃社員全員に日本のエネルギー政策を担う再処理工場を動かすという精神を持ってもらいたい」と述べつつ、目標については「信頼したいが、その時になってみなければ分からない」と話した。
 村商工会の種市治雄会長は、再処理工場の建設工事やメンテナンス業務、サービス業などで地元企業の活用を進め、操業までの道筋を示すことが「地元との信頼関係を維持する一つの糸口になるのではないか」と語った。
 市民団体「なくそう原発・核燃、あおもリネットワーク」の大竹進共同代表は、27回目の延期を「おおかみ少年ではないか」と批判。
 「(アクティブ試験で)もう汚染されている設備を耐震強化して動かすのは技術的にも不可能で、見果てぬ夢に見切りをつけてやめるべきだ」と断じた。
     (本紙取材班)
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