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[2025_03_21_04]上関町の中間貯蔵施設建設 田布施町議会で建設反対決議案可決(NHK2025年3月21日) | ![]() |
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参照元
16:31 中国電力が、上関町で建設に向けた調査を進めている使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」をめぐり、近くにある田布施町の町議会で施設建設に反対する決議案が可決されました。 上関町の周辺自治体の議会としては初めての反対表明になります。 中国電力は、上関町で原子力発電所から出た使用済み核燃料を一時的に保管する「中間貯蔵施設」の建設が可能かを判断するための調査を進めています。 施設をめぐって、近くにある田布施町では、先月(2月)の町議会議員選挙で建設反対の議員が6人に増えて議席の半数を占め、今月(3月)開会した町議会に建設に反対する決議案が提出されました。 21日の本会議では、議案を提出した議員の1人が、「施設が最終的な貯蔵場所となるおそれが高く、事故が起きれば田布施町を含め広い地域に影響が及ぶ」と提案理由を述べました。 その後の討論では、「国や事業者からの説明がないまま賛成か反対を判断するのは時期尚早だ」という議案に対する反対意見や、「町が進める移住・定住対策に大きな影響を及ぼし、上関町だけで決める話ではない」という議案へ賛成する意見が出されました。 議長を除く議員が採決を行い、賛成6、反対5で賛成が過半数を占め、議会として「中間貯蔵施設」の建設に反対を表明することになりました。 上関町の周辺自治体の議会としては初めての反対表明になります。 議会では、事業者や国から、「中間貯蔵施設」について意義や安全性などの責任ある説明を求める決議案も可決されました。 議会終了後、議案の提案者の1人、小中進 町議会議員が報道陣の取材に応じ、「新しい動きがスタートする日になったと感激している。今後も施設建設をストップできるような大きな世論を作っていきたい」と述べました。 また、東浩二 町長は、「議会の意思は当然大事にしたい。住民の意思が示されたと理解しているので、周辺市町との話し合いでも町の状況を共有したい」と述べました。 【中電 「中間貯蔵施設の概要や安全性 引き続き説明」】 「中間貯蔵施設」の建設に反対する決議案などが可決されたことについて、中国電力の担当者は、NHKの取材に対し、「現在、立地可能性の調査をしている段階で、地域の皆さまの要望を踏まえながら、『中間貯蔵施設』の概要や安全性について引き続き説明をしていきたい」と話しています。 【「中間貯蔵施設」めぐる周辺自治体の動き】 上関町の「中間貯蔵施設」をめぐる周辺自治体の動きです。 21日に議会が建設反対の決議案を可決した田布施町と、柳井市、周防大島町、平生町の首長4人は、建設計画への対応を話し合う会議をこれまで重ねてきています。 去年12月には、国の核燃料サイクル政策が進まないなか、住民から使用済み核燃料の施設での保管が一時的なものにとどまらず長期化するのではないかといった不安が出ていることなどが話し合われ、国のエネルギー政策や中間貯蔵施設の今後の見通しなどについて、国に説明してほしいとの考えで一致しました。 また、去年、柳井市の平郡島の自治会が、住民を対象にしたアンケートでは、回答者のうち70%余りが計画に反対したとして、村岡知事に建設反対を表明するよう要望したほか、周防大島町や田布施町では、これまでに地元の住民団体がそれぞれ3000人以上の反対署名を集め、町や町議会に提出しています。 |
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KEY_WORD:中国電力_上関町_中間貯蔵_検討_:ROKKA_: | ![]() |
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