[2020_07_29_02]六ヶ所再処理工場 正式合格(青森県)(RAB青森放送2020年7月29日) |
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六ヶ所再処理工場が原子力規制委員会の適合審査に正式に合格しました。 これで6年半にわたる審査が終わり操業に向け一歩前進しました。 ★青森放送 田中次郎 記者 「六ヶ所再処理工場の安全対策は十分なのか、きょう委員から異論がなければ審査の合格が正式に決まります」 原子力規制委員会は29日、事実上の合格証に当たる審査書の案に対して寄せられた765件の意見について審議しました。 国民からは日本原燃の技術的能力や安全性に対する心配の声もありましたがこれまでにまとめた安全対策は妥当だと判断し一部を修正した上で審査書を決定しました。 ★原子力規制委員会 更田豊志 委員長 「原子力規制委員会として日本原燃再処理事業所における再処理の事業の変更許可を決定します」 これで6年半にわたる審査が終了し再処理工場は新しい規制基準への適合が認められ正式に合格しました。 ★日本原燃 増田尚宏 社長 「今回安全審査でお約束した事項を設工認という次の工事の認可申請そして現場の工事に反映しそのあと安定して安全に操業するというのが我々の使命です。そこまでの大きな一歩が進んだと思っていますがこれからもっと気を引き締めて責任を持ってやっていく必要がある」 六ヶ所再処理工場は原発の使用済み燃料からプルトニウムとウランを取り出し再利用する国の「核燃料サイクル政策」の中核施設で、合格は操業に向けた大きな一歩です。 今回の審査は福島の原発事故を受け、より厳しい基準で原子力施設の安全性を確認するために行われたもので、審査の過程で日本原燃は地震で想定される揺れの大きさの基準を引き上げるなど自然災害への対策を強化しました。 さらに水素爆発など重大事故への備えも見直しました。 このためこれから追加の安全対策工事が行われます。 日本原燃は2021年度上半期の完成を目指すとしていますが 工事の認可には時間がかかるため実現できるかどうかは不透明です。 ★原子力規制委員会 更田豊志 委員長 「チャレンジングなスケジュールだと思う。今までの経験に照らして考えると1年でこなすのはなかなか容易ではないと考えています」 一方29日は海外から返還されるガラス固化体を一時的に保管している「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」も安全審査に事実上合格しました。 |
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