[2018_08_30_05]大間原発「設計改良を」規制委員長 電発に検討促す(東奥日報2018年8月30日)
 
 原子力規制委員会は29日、原子力規制庁(東京・港区)で臨時会議を開き、大間原発を建設中の電源開発(Jパワー)経営陣と意見交換した。更田豊志委員長は、大間原発が取り入れる改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)に関し「原子炉メーカーは設計改良をいくつも打ち出している」とし「追加投資かもしれないが、建設途上だからこそできる改善をできる限りやってほしい」と注文した。
 大間原発はABWRで出力は138万3千キロワット。会議で更田委員長はJパワーの渡部肇史社長らにABWRの安全性向上について、「設計変更の余地に期待をしても良いか」と迫ったのに対し、Jパワー側は工事の進捗率が4割近いとした上で「新しい技術があればできるところはないかと目を光らせているが、基本のコンセプトは維持しながらできる範囲でやる」(浦島彰人副社長)と回答した。。
 更田委員長は「予防線を張られた気がした」と述べ「許可を受けた先行審査のレベルに達しているから−と言われると『不断の安全性向上を図る』との社長の宣言と用いれない」と指摘。Jパワー側に再度、設計改良の検討を促した。
 (佐々木大輔)
KEY_WORD:OOMA_: