[2017_09_21_03]経産相が原燃に異例の訓示 再処理工場トラブル続発(デーリー東北2017年9月21日)
 
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経産相が原燃に異例の訓示 再処理工場トラブル続発

 使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)などで長年の点検漏れに伴うトラブルが相次いだ問題を受け、世耕弘成経済産業相は20日、同村の日本原燃で工藤健二社長ら役員に訓示し、「安全管理体制上の問題が続いているのは大変遺憾。極めて深刻に受け止める必要がある」と厳しく指摘した。
 世耕氏は同工場などの視察で原燃を訪れた。所管大臣が事業者に直接訓示を行うのは異例で、問題の重大さを改めて印象付けた格好だ。原燃側は工藤社長や再処理事業トップの村上秀明副社長執行役員らに加え、会長を務める電気事業連合会の勝野哲会長も出席した。
 世耕氏は、原燃が昨年12月に原子力規制委員会から報告徴収命令を受けた問題に触れ「体制を抜本的に見直して以降も、取り組みが不十分と言わざるを得ない事例が相次いでいる」と苦言を呈し、原因究明と改善策の徹底を要求。電事連にも原燃の株主として指導を求めた。
 工藤社長は「ご心配をお掛けし、深くおわび申し上げる」と陳謝した上で「核燃料サイクル事業を担う責任を改めて自覚し、体制改善に徹底して取り組む」と表明。勝野会長は、電力各社による検討支援チームを14日に原燃に派遣したことを説明し、「社会の信頼を得てサイクルを確立し、エネルギー供給の責務を果たすべく支援する」と強調した。
 世耕氏はこの日、電源開発大間原発(大間町)、リサイクル燃料貯蔵の使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)、東北電力東通原発(東通村)も視察した。

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