[2023_09_02_06]宮下知事「物事を密室で決めない」 原子力事業者と面会「公開」(東奥日報2023年9月2日)
 
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宮下知事「物事を密室で決めない」 原子力事業者と面会「公開」

 宮下宗一郎知事は1日の定例記者会見で、原子力事業者との向き合い方について、「物事を密室で決めるのは良くないので、基本的にはオープンな場でしか会わない」との意向をあらためて示した。知事周辺によると6月末の就任後、8月30日に県庁でリサイクル燃料貯蔵(むつ市、RFS)から事業に関する報告を受けるまで、原子力事業者の幹部との面会はなかったという。
 向き合い方を巡り、宮下知事は7月の本紙インタビューで「自分は事業者が得意とする『寝業が効く』タイプの政治家ではなく、事業者の幹部と会う場合には、原則としてオープンな場で会う」と述べていた。
 8月30日、RFSの高橋泰成社長が使用済み核燃料中間貯蔵施設(むつ市)の事業開始時期を報告。席上、宮下知事は「本当に大切なことはオープンにしてやっていくこと」と語り、非公開の場面はつくらなかった。
 会見で宮下知事は「とりわけ原子力事業者は高度な安全性が求められ、進捗や事業の展開に県民の理解を得ながら丁寧に進めないといけない」と解説。やりとりの公開を通じ「決めていくプロセスも提示した方が良い」との認識を示した。
    (佐々木大輔)
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