参照元
美浜原発3号機の再稼働「反対表明を」滋賀の市民団体、知事に申し入れ
　関西電力が8月中旬に予定する美浜原発3号機（福井県美浜町）の運転再開について、市民団体「避難計画を案ずる関西連絡会」は29日、反対を表明するよう滋賀県の三日月大造知事に申し入れた。
　連絡会メンバーらは昨年10月以降、同原発30キロ圏の緊急防護措置区域（UPZ）にある長浜市北部の約7千世帯を訪問。ほとんどの住民が原発事故時に避難先となる県内外の市町を把握していなかった。冬季は雪が多く、移動が困難だと不安を口にする住民もいたという。
　この日、メンバーは大津市の県庁で原子力防災室の担当者に要望書を手渡した後に会見し、関電の原発では最近も設備に不備が見つかっていることなどを挙げて、美浜3号機の安全性や迅速な避難に課題があると強調した。福島県相馬市からの避難者で「湖北原発ゼロの会」の佐藤勝十志さん（61）＝栗東市＝は「住民の不安の声を聞いてほしい。安全が担保されるまでは原発が動かないようにしてほしい」と訴えた。