[2021_07_04_02]40年超原発、1日遅れでフル稼働に 美浜3号機、27日営業運転(産経新聞2021年7月4日)
 
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40年超原発、1日遅れでフル稼働に 美浜3号機、27日営業運転

 関西電力が運転開始から44年を超えて再稼働させた美浜原発3号機(福井県美浜町)は4日、出力を100%近くに保つフル稼働の状態になった。原子力規制委員会の最終検査で問題がなければ27日に営業運転に入る。ただテロ対策施設が未完成のため、設置期限前の10月23日に停止する予定。
 関電は6月23日に美浜3号機の原子炉を起動。運転期間を「原則40年、最長で延長20年」とする現行ルール下で初となる再稼働をし、同29日に発電と送電を開始した。
 発電機の出力を段階的に上昇させてきたが、非常用の給水ポンプの試験を一時中断した影響で、フル稼働は予定より1日遅れた。営業運転に入るまでフル稼働状態で調整を続ける。
 美浜3号機を巡っては、杉本達治知事が4月、同じく運転開始40年超の関電高浜原発1、2号機(高浜町)とともに再稼働に同意した。高浜1、2号機はテロ対策施設の完成が遅れるなどしており、当面再稼働できない。
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