[2023_11_22_06]柏崎刈羽でテロ対策不備 薬物検査「陽性」の社員が入域(日経新聞2023年11月22日)
 
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柏崎刈羽でテロ対策不備 薬物検査「陽性」の社員が入域

 22:25
 東京電力ホールディングス(HD)は22日、10月2日に柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)で薬物検査で陽性を示した社員を誤って核燃料を扱う区域に入域させたと発表した。入域前の抜き打ち検査で陽性反応が出たものの、検査担当の社員が結果を陰性と見誤った。社員は同日中に警察の検査を受け、陰性だったと確認された。
 同原発はテロ対策の不備で原子力規制委員会から事実上の運転禁止命令を受けている。規制委は22日の非公開会合の中で、重要な問題の深刻度を4区分で評価するうち、現段階では最も軽微な不備にあたると判断した。
 他の社員が誤りに気づき、入域した東電社員は数十分後に域外に出され、新潟県警の検査を受けた。同社員は警察の検査で陰性とされた後に再び規制区域への入域を許されたが、本来の手順では医療機関の検査で判断する必要があった。
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