[2020_05_29_04]大間、東通原発 保安認可を申請 原子力規制委に(東奥日報2020年5月29日)
 
 大間町に大間原発を建設している電源開発(Jパワー)は28日、原子力規制委員会に対して、原発の運転や施設の管理方法などについて事業者自らが定める「保安規定」の認可を申請した。
 今年4月から新たな検査制度が始まり、原発設置の工事に着手する前までに保安規定の認可を受けることが事業者に義務づけられたことに伴う措置。建設途中の原発は、工事段階で必要な保安活動などについて9月末までに申請するよう求められていた。
 東通村に東通原発1号機を建設中の東京電力ホールディングスも同日、同様の申請を行った。
 新たな検査制度は、原子力規制庁の検査官がいつでも施設に立ち入り、設備や文書を確認できる「フリーアクセス」方式に転換。事業者の保安活動を抜き打ちで検査できるようになった。
 従来は、原発に燃料を運び込む前までに保安規定の認可を受けることになっていたが、新制度では、詳細設計や建設の段階でも検査官が活動全般を監視できる。
 Jパワーは今回、「品質マネジメントシステム」「施設管理」 「保安教育」などに関する規定の認可を申請した。今後は▽燃料の搬入前まで▽燃料の装荷前までーと段階ごとに残りの項目を順次申請する。
     (加藤景子)
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