[2017_03_01_03]東通原発開始時期 依然「未定」のまま 東電常務が村訪問(東奥日報2017年3月1日)
 
 東京電力ホールディングスの佐伯光司常務執行役は28日、東通村役場に越善靖夫村長を訪ね、建設工事が中断している東通原発について、国の機関に届け出る2017年度の電力供給計画での運転開始時期を従来と変わらず「未定」とすることを明らかにした。
 佐伯氏は、柏崎刈羽原発(新潟)の再稼働に最優先で取り組んでいると説明。「地域の皆さまにご迷惑、ご心配をおかけしおわび申し上げたい。一日も早く工事を再開し、今後の見通しが示せるように努力していく」と理解を求めた。
 越善村長は、東通原発が当初計画であれば今年3月に運転を開始し、18年度から固定資産税収入が見込めるはずだったとし「われわれも間接的には(福島原発事故の)被害者であることを事業者も国も忘れてはならない。毎回『東通は重要地点』と言いながら、どういう対策をどうしていくかと具体的に何もなかったのがこの6年だ」と苦言を呈した。
 東京電力東通原発は11年1月に着工したが、同年3月の東日本大震災や福島原発事故の影響で工事が中断。震災当時の事業費ベースの進捗率は約10%。
      (白鳥遼)
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