[2015_12_16_01]東北電・東通、女川原発 ケーブル不適切敷設(東奥日報2015年12月16日)
 
 東北電力は15日、東通原発1号機(東通村)と女川原発3号機(宮城県)の中央制御室の床下で、ケーブルの不適切な敷設が1カ所ずつ見つかったと発表した。
 東北電はケーブルを、原子炉の緊急停止などに使う「安全系」と、それ以外の「非安全系」に分類。両系統を燃えにくい素材の分離板で区切り、火災発生時に「安全系」に延焼しないようにしている。
 東北電によると、東通原発では分離板が本来の位置から約50センチずれて設置され、両系統のケーブルが正しく区切られていなかった。不適切に敷設した時期や原因は調査中だという。
 不適切敷設は東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)で9月に見つかったのを受け、東北電が14日から調査を始めた。
 東通原発の点検箇所数は約3600。まだ58カ所しか調べておらず、調査が進めば不適切箇所がさらに増える可能性もある。
 女川原発では分離板に適切な防火処理が施されていなかった。 (阿部泰起)
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