[2021_12_17_02]津波は「最大22.5m」防波壁の高さ超える新たな想定を提出【中部電力・浜岡原発】(静岡第一テレビ2021年12月17日)
 
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津波は「最大22.5m」防波壁の高さ超える新たな想定を提出【中部電力・浜岡原発】

 防波壁の高さを超える津波の想定となった。
 中部電力は、静岡・浜岡原発で想定される津波の高さについて、最大で22.5mとする想定をまとめ、17日、審査会合に提出した。
 浜岡原発の再稼働をめぐっては現在、原子力規制委員会の新規制基準による審査が行われていて、中部電力は約4000億円をかけて、海抜22mの「防波壁」を建設するなどの安全対策工事を進めてきた。
 これまで中部電力は、南海トラフ巨大地震で想定される津波を高さ20.3mと試算し、22mの防波壁を建設したが、地震や津波の想定を、より厳しい条件で設定したところ、想定される津波の高さを最大22.5mと算出し、17日東京都内で行われた審査会合で提示した。
 (中部電力 出席者)「その津波評価結果は右に示す通りで、敷地前面では最大22.5mとなりました」
 17日の審査会合では、この新しい津波想定の妥当性について議論が行われた。
 中部電力は今回提示した資料は、より厳しく、保守的に検討したものだとしている。
 一方で、内閣府の試算モデルでの想定は21.1mで、審査会合の出席者からは…。
 (審査会合 出席者)「内閣府のモデルとどれだけ差が出るのか定量的に示してほしい」
 原子力規制委員会は中部電力が、津波の高さをどのように算出したものか、より詳しく示すよう指摘。これに対し中部電力は、指摘されたデータを提示すると回答した。
 今後も審査会合では、中部電力の想定を妥当だと認めるかどうか、またその場合、防波壁のかさ上げなどの追加の工事が必要になるかが焦点となりそうだ。
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