[2017_08_05_02]浜岡原発周辺活断層 規制委、29本「震源と考慮」(静岡新聞2017年8月5日)
 
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浜岡原発周辺活断層 規制委、29本「震源と考慮」

 原子力規制委員会は4日、中部電力浜岡原発4号機(御前崎市佐倉)の審査会合を都内で開いた。原発敷地周辺の29本の断層を「震源として考慮すべき活断層」だと判断した中電の評価を了承。各断層が震源になって発生する可能性のある地震動の評価作業に入ることを決めた。中電は次回以降の審査会合で、各断層による地震の最大の加速度や揺れの大きさを示す。
 中電は29本のうち、敷地の西側から北側に延びる断層「A―17断層」の長さを15・7キロと断定した。変形・変位せずに残っている断層北側の砂層について帯磁率・硬度調査などを行い、12万〜13万年前の地層だと確認できたため、断層の北端を確定した。
 過去の文献で存在が指摘されている小笠山東部の断層については、地質調査の結果、13万年以上前の地層が変形・変位せずに残っていることが分かり、「震源として考慮すべき活断層ではない」と位置付けた。
 規制委の石渡明委員は「これまでの指摘事項に対して、おおむね妥当な検討がなされた」と評価した。

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