[2016_03_31_01]浜岡原発、高さ22メートルの防潮堤完成(東京新聞2016年3月31日)
 
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浜岡原発、高さ22メートルの防潮堤完成


 中部電力が南海トラフ巨大地震の津波対策として浜岡原発(静岡県御前崎市)に建設していた防潮堤が三十一日、完成した。壁部分は高さ海抜二十二メートル、全長一・六キロで、東西の両端を盛り土で補強した。壁は原発の正面から襲う津波を、盛り土は回り込む海水の流入を防ぐ。

 防潮堤は東日本大震災後、原発の安全対策のメーン設備として二〇一一年十一月に着工。高さ十八メートルで建設を進めたが、国が推計した巨大地震による津波の高さが一九メートルと示され、一二年九月から四メートルかさ上げして工事を進めた。

 壁部分の工事は一五年末に完了し、今回、両端の盛り土部分の計八百三十メートルの工事が終わり、全体が完成した。盛り土はセメントを混ぜ、最大で高さ二十四メートルになる。

 浜岡原発は震災後の一一年五月、菅直人首相(当時)の要請を受けて、運転を停止した。現在、再稼働を目指して3、4号機は原子力規制委員会の審査を受けている。安全対策工事は4号機が今年九月、3号機が一七年九月に完了する見通し。

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