[2020_01_24_07]佐賀県知事「玄海町長は説明責任果たすべきだ」 原発関連企業から現金(毎日新聞2020年1月24日)
 
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佐賀県知事「玄海町長は説明責任果たすべきだ」 原発関連企業から現金

 九州電力玄海原発が立地する佐賀県玄海町の脇山伸太郎町長は23日、福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」から現金を受け取ったことを記者会見の場で認め、「町民、県民にも迷惑をかけたことを反省し、おわびする」と頭を下げた。脇山氏は同社への便宜供与は否定したが、返金の仲介者は死亡したと説明。関西電力などの金品受領問題に続き、原発マネーの不透明さを改めて印象づけた。【関東晋慈、竹林静】
 問題の発覚を受け、県庁で報道陣の取材に応じた山口祥義知事は23日午前、「町長が説明責任を果たすということに尽きるのではないか」と語った。知事自身の金品受領については「私は一切もらっていない」と否定。「原発に関しては県民との信頼関係が何よりも大事。少しでも疑念を持たれると政治家としての発言が信用されなくなる。疑われることがないよう丁寧に対応している」と強調した。
 福井県幹部らの金品受領問題を巡っては、19年の県議会11月定例会で議論が交わされた。同年12月5日の一般質問で、進龍太郎・総務部長は「チェックシートによる検証で県民の疑惑を招く行為を行っていないかも確認しており、現時点で該当者はいないと把握している」と答弁している。
 県人事課によると、県は07年3月にコンプライアンス基本方針を定め、全職員を対象に法令順守などに関する調査を年4回実施。「利害関係者からサービス供与、金銭、物品の供与を受けていないか」とのチェック項目があり、19年12月の最新の調査でも該当者はいなかったという。
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