[2019_11_20_02]原子力規制委、九電玄海原発の核燃料プール増強を許可(毎日新聞2019年11月20日)
 
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原子力規制委、九電玄海原発の核燃料プール増強を許可

 原子力規制委員会は20日、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の核燃料プールに保管する使用済み核燃料の間隔を詰める工事の計画を正式に許可した。「リラッキング」と呼ばれ、全体の保管容量を増やす目的がある。東京電力福島第1原発事故後に発足した規制委にとって、リラッキングの許可は初めて。
 玄海3号機のプールの水中で枠に入れて並べて保管している核燃料の間隔について、現状の約36センチから約28センチに狭めて、保管容量を1・6倍の約1670体に増やす。玄海原発では、放射線を遮る金属容器に使用済み核燃料を入れて地上で空冷する「乾式貯蔵」も規制委に申請中で、リラッキングと合わせて保管容量を更に増やす。
 国の核燃料サイクル政策では、青森県の再処理工場で使用済み核燃料から使用可能なウランなどを回収することになっているが、工場の稼働が遅れて各地の原発で保管する使用済み核燃料が増えている。【高橋慶浩】

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