[2024_06_04_01]柏崎刈羽原発 県技術委員会が安全対策など報告書とりまとめへ(NHK2024年6月4日)
 
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柏崎刈羽原発 県技術委員会が安全対策など報告書とりまとめへ

 17:07
 再稼働を巡る議論が続く柏崎刈羽原子力発電所について花角知事が再稼働の是非を判断する材料のひとつと位置づける新潟県の技術委員会が開かれ、原発の安全対策などこれまでにおおむね確認が終わった項目を整理して、報告書をまとめる方針が示されました。
 柏崎刈羽原発の安全対策などの確認を進めている県の技術委員会は議論が終盤を迎えていて、4日の会合ではオンラインで参加した原子力規制庁の担当者が、能登半島地震を踏まえた対応などを説明しました。
 この中で委員からは、能登半島地震を踏まえて活断層の連動などを考慮してリスクを評価するべきだなどという意見が出されましたが、規制庁の担当者は、「現時点の情報からは直ちに規制に反映すべき知見は得られていない」などとして、情報収集を進める考えを示していました。
 一方、4日の会合では、これまでにおおむね確認が終わっている安全対策などあわせて22項目を整理して報告書としてとりまとめる方針が示されました。
 一方、報告書のとりまとめに向けたスケジュールや、安全性の評価方法などは示されませんでした。
 技術委員会の座長を務める東京工業大学の小原徹教授は「これまでにかなりの部分の確認が終わったという認識だがどのように安全性を評価するかはこれから議論したい」と話していました。
 柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては地元同意が焦点になっていて、花角知事は原発の経済効果に関する県の調査結果などとともに、技術委員会の議論を再稼働の是非を判断する材料のひとつと位置づけています。
 一方で能登半島地震を受け、事故が起きた際の避難について県民の不安が高まっているとして避難や避難道路に対する国の対応を注視する姿勢を示していて、花角知事がどのような判断を示すか、見通せない状況です。
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