[2024_05_30_03]県職員と元助役の金品授受問題“金品のやりとり常態化”(NHK2024年5月30日)
 
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県職員と元助役の金品授受問題“金品のやりとり常態化”

 19:16
 福井県の職員や元幹部らが高浜町の元助役から金品を受け取っていた問題で、県がことし2月に開示した職員らの聞き取り調査の内容を、市民団体が検証し、金品のやりとりが組織的に行われ常態化していたなどと指摘しました。
 県の職員や元幹部ら109人が高浜町の元助役から金品を受け取っていた問題で、県は当初、報告書のもとになった職員らの聞き取り調査の内容を開示しませんでしたが、裁判所の、「一律に開示しないのは違法だ」とする判決を受けて、ことし2月に大部分を開示しました。
 これを受けて、開示を求めた市民団体が29日、調査の内容を検証した結果を発表しました。
 それによりますと、職員の回答から、金品のやりとりの内訳は重複も含めて「中元・歳暮」が60人、「挨拶・訪問の手土産」が40人、「就任祝い・退任のせん別」が12人あったということです。
 このうち、「中元・歳暮」では、職員に対し、担当の係から贈るよう指示があった記載も見られたということです。
 また、職員が役職に就任した際などは、元助役にあいさつに行くのが慣例だったという記載も複数あったということで、市民団体は、職員と元助役との間で金品のやりとりが組織的に行われ常態化していたなどと指摘しました。
 市民オンブズマン福井の大久保公夫さんは、「長い間、裁判で争ったために、県民が報告書の内容を具体的に批判し反論する機会が奪われた。報告書が何を根拠に書かれたかは共有されるべきで、情報は基本的に開示してほしい」と話していました。
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