[2022_09_28_01]MOX工場、建設工事再開/原燃が現場公開(東奥日報2022年9月28日)
 
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MOX工場、建設工事再開/原燃が現場公開

 日本原燃は28日、約7年ぶりに本格工事を再開した青森県六ケ所村のMOX(プルトニウム・ウラン混合酸化物)燃料工場を報道各社に公開した。新規制基準の適合性審査で追加した安全対策に必要な「設計・工事計画の認可」の初回申請分が認可されたことを受け、今月15日から再開していた。認可は残り3回分で、原燃は順次、原子力規制委員会に申請する方針。
 工場は地上2階、地下3階建て。28日は地下2階の床にコンクリートを打設する作業を公開した。コンクリートは地上からクレーンで送られ、作業員がホースを使って床に流し込んだ。
 専務執行役員の須藤礼※燃料製造事業部長は「安全を最優先とし、確実に、着実に工事を進めたい。第2回の認可申請の準備も着々と進めている」と述べた。
 原燃によると現在、1日当たり約250人の協力会社作業員が現場で作業しており、最盛期には2千人規模になるという。全体の工事進捗(しんちょく)率は9.1%。
 MOX工場は、隣接する再処理工場で使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランの粉末を燃料に加工する施設。2010年に着工、新基準への適合のため15年11月から本格工事を中断した。20年には地下3階部分の鉄筋が腐食していたことが発覚し、約3100本を交換する措置を取った。24年度上期の完工を目指す。
 ※実際の名前は礼の異体字
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