[2022_02_18_02]海外プルトニウム削減へ 電力会社が所有権交換し利用の計画 (NHK2022年2月18日)
 
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海外プルトニウム削減へ 電力会社が所有権交換し利用の計画

 電力各社が海外に保管しているプルトニウムの削減を進めるため電気事業連合会は、各社がプルトニウムの所有権を交換するなど、融通し合って利用できるようにする新たな計画を公表しました。
 電力各社は、使用済みの核燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、再び原発で使う「プルサーマル発電」を進めています。
 国内の再処理工場が完成していないため、フランスとイギリスの企業に再処理を委託していますが、原発事故のあと、プルサーマル発電を行う原発の再稼働が限られていることから、事故前の想定より利用が進まず、おととし12月現在、2か国におよそ37トンのプルトニウムが保管されています。
 その削減を進めるため電気事業連合会は、電力会社の間でプルトニウムの所有権を交換するなど、融通し合って利用できるようにする新たな計画を18日公表しました。
 それによりますと、2026年度以降、まず九州電力がフランスで加工された核燃料に含まれる0.7トンのプルトニウムをほかの会社から譲り受けて利用を進め、代わりに、イギリスにあるプルトニウムの所有権を譲るとしています。
 その後、四国電力も同様に利用を進めるとしています。
 核兵器の原料にもなることから、日本は利用目的のないプルトニウムを持たないことを国際的に約束していて、具体的な削減策が求められています。
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