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六ヶ所村核燃料再処理工場で重大事故想定の訓練
　六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場で、地震によって建屋の一部が壊れ、放射性物質が外に漏れ出す重大事故が起きたことを想定した訓練が行われました。
　六ヶ所村にある再処理工場は、全国の原子力発電所から出る使用済みの核燃料を化学処理して再利用するための施設で、事業者の日本原燃は来年度上期の完成を目指しています。
　工場では高レベルの放射性廃液など、複数の放射性物質を扱っていて、17日、地震によって工場の電源が喪失したうえ、建屋の一部が壊れて放射性物質が漏れ出す重大事故が起きたことを想定して訓練が行われました。
　日本原燃は建屋から放射性物質が漏れ出した場合、拡散を防ぐために工場の敷地近くにある沼などからポンプで水をくんで漏えいした場所に放水を行うことにしています。
　社員たちは雪が降るなか、ドライスーツを着て沼の中に入りポンプを設置したあと、長さ50メートルのホースを大型ポンプ車に接続し、建屋に見立てた雪山に向かって放水していました。
　日本原燃防災施設課の藤井真さんは「冬の時期の訓練だったので雪の影響がありましたが、事故に備えて少しでも被害を抑えられるように頑張りたいです」と話していました。