[2022_01_14_06]三沢市、米軍・消火用水流出で水質調査 (東奥日報2022年1月14日)
 
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三沢市、米軍・消火用水流出で水質調査

 米軍三沢基地内の消火システムから有害物資を含む水が外部に流出した可能性がある問題で、青森県三沢市は13日、水が流れ込んだ恐れがある基地外のため池付近と姉沼(東北町)で水質調査を行った。分析結果が分かるまで約3週間かかるという。
 流出した消火用水に、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物の一種「PFOS」を使用した泡消火剤が含まれる可能性があるため、PFOSなどの濃度を調べる。環境省が定める暫定目標値は1リットル当たり50ナノグラム以下。
 同日は市が委託した「食と水の検査センター」(青森市)の担当者が、基地滑走路の西側にある「天狗森ため池」の放水路と、池の水が流れ込んでいる姉沼で、それぞれサンプルとなる水を採取した。
 この問題を巡り、姉沼ではシーズンを迎えた氷上ワカサギ釣りが中止を余儀なくされている。市は、ワカサギ釣りを冬恒例の観光イベントとしてPR。釣り客の駐車場を貸し出すなど運営にも協力している。
 同日、水質調査に立ち会った市産業観光課の担当者は、取材に「ワカサギ釣りは市にとって冬場の貴重な観光資源」と説明。水質の安全が確認でき次第、運営団体と再開に向けた協議を行いたいという。
 市と東北町は米軍に対し基地内部でも水質調査を速やかに行い、結果を知らせるよう要請している。市基地渉外課によると、現時点で米軍側から新たな情報提供はないという。
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