[2022_01_20_09]規制委員長「強烈に野心的」/再処理工場の完工目標(東奥日報2022年1月20日)
 
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規制委員長「強烈に野心的」/再処理工場の完工目標

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は19日の会見で、日本原燃が2022年度上期とする六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)の完工目標に対し「強烈にアンビシャス(野心的)だと思う」と述べ、達成は厳しい状況にあると指摘した。完工に向けた手続きの一つである「設計・工事計画の認可(設工認)」の審査が進展していないためで、「今は見通しが立つような状況になっていない」と説明した。
 再処理工場は20年7月に規制委の安全審査に合格した。ただ、設工認の審査に時間を要しており、原燃が3分割で行う計画の設工認のうち、同年12月に申請した初回分もまだ認可に至っていない。
 更田氏は、審査が停滞している現状について「要因が一方だけに偏っているとは考えにくい」とし、「なお膠着(こうちゃく)するなら、もう一度(双方で)打つべき手を議論してみることになるだろう」と語った。今月12日に行われた規制委と原燃との意見交換でも同様の提言をしており、増田尚宏・原燃社長は自社の対応で乗り切る意向を示していた。
 更田氏は会見で「(原燃の対応を)しばらく期待して待ちたい」と述べた。
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