[2024_06_05_01]覆土成分 変更を撤回 原燃 埋設施設(東奥日報2024年6月5日)
 
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覆土成分 変更を撤回 原燃 埋設施設

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 原子力規制委員会は4日、原発から出た低レベル放射性廃棄物を最終処分する日本原燃・埋設センター(六ヶ所村)の審査会合を開いた。原燃は、施設を覆う土の成分割合を許可時の内容に戻す方針を示した。規制側はこれを了承した。
 同センターは、廃棄物を鉄筋コンクリート製の施設に収納した後、粘土鉱物のベントナイトなどで覆い水が浸透しないようにする。原燃は同等の性能が満たせるとして、ベントナイトを減らす案を検討したが、規制委が透水性への影響を懸念していた。
 原燃の担当者は「審査で説明した材料や配合のほかにも使えるものがあると考えたが、規制側に考え方を説明し、是非を確認していなかったことは大きな反省点だ」と説明。事前に規制側に相談しないまま、自社で考えた施設の確認方法を提示したことにも問題があったと振り返った。
 原燃は再検討の結果、基準適合の説明に時間を要する上、安全性を考慮して早期に覆土するためにも、許可時の材料や配合に戻すとした。覆土は当初計画通り、2027年末までに完了させる。  (加藤景子)

KEY_WORD:低レベル埋設-覆土の粘土の割合を減らす_:ROK_LOW_: