[2022_03_14_02]ザポロジエ原発で「ロシア軍が弾薬を爆発させた」 通信社報道(毎日新聞2022年3月14日)
 
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ザポロジエ原発で「ロシア軍が弾薬を爆発させた」 通信社報道

 ロシア軍が制圧しているウクライナ南東部のザポロジエ原発で14日、「ロシア軍が弾薬を爆発させた」とインタファクス・ウクライナ通信が報じた。同通信によると、ウクライナ国営の原子力企業エネルゴアトムが「ザポロジエ原発敷地内の訓練施設跡近くで弾薬の爆発が起きた」とSNS(ネット交流サービス)に投稿した。
 ザポロジエ原発を巡っては、これまでもロシア軍の攻撃が報じられている。ウクライナの原子力規制当局によると、ザポロジエ原発は4日に制圧され、原子炉の近くにある5階建ての研修施設で砲撃によるとみられる火災が発生。非常事態省によると、約2000平方メートルが焼けた。
 4日に記者会見した国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は「(砲撃は)ロシア側からだったと理解している」と述べたが、インタファクス通信によると、ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は「ウクライナの破壊工作グループが放火した」としている。
 また、ロシア軍はこれまでに、1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原発も制圧。ウクライナ治安当局は、北東部ハリコフの各関連施設「物理技術研究所」もロシア軍の攻撃を受けたとしている。【川上珠実】
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