![]() |
![]() |
[2025_01_31_05]九電系、潮流発電の実証を商用規模に 長崎で全国初(日経新聞2025年1月31日) | ![]() |
![]() |
参照元
20:00 お披露目式で公開された潮流発電機「なるミライ」(31日、長崎市) 九州電力子会社で再生可能エネルギー事業を手がける九電みらいエナジー(福岡市)は31日、潮流発電の実証に使う新型の発電機を長崎市内で関係者向けに公開した。出力を1100キロワットと従来の2.2倍に高めた。2月から長崎県五島市沖で商用レベルの実証運転を始める。 発電機は五島列島の久賀島と奈留島の間にある「奈留瀬戸」と呼ばれる海域で、水深40メートルの位置に設置する。年間発電量は一般家庭800世帯分に相当する約241万キロワット時を見込む。九州電力送配電の電力網に接続して送電する。潮流発電で1000キロワット級の出力をもつ発電機を設置するのは国内で初めて。 潮流発電は潮の満ち引きを利用する。発電量を予測しやすいほか、天候に左右されず景観も損なわないなどの利点がある。商用化では欧州が先行しており、国内ではまだ事例がない。 1年程度を見込む実証運転を通じて、想定どおり送電できるかや耐久性などを確認するほか、早期の商用化を見据えて採算が取れるビジネスモデルやメンテナンス手法を検討していく。 実証は環境省の委託事業で、期間は2022〜25年度。先立って19〜21年度に500キロワット規模の実証を行っていた。今回が第2段階となる。 今回使う発電機は前回使っていた機種を三菱長崎機工(長崎市)が改造した。出力を高めるため、潮の向きに応じて発電機の向きを変える「ヨー制御」や、流速に応じて羽の傾斜を変える「ピッチ制御」をできるようにした。 九電みらいエナジーの水町豊社長は報道陣の取材に「大きな前進だ。離島の(温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする)カーボンニュートラルに向け、潮流発電は有望な電源の一つと言える」と強調。環境省の堀上勝・大臣官房審議官は「(商用化へ)何が必要になるか関係省庁と話し合っていきたい」と語った。 |
![]() |
![]() |
KEY_WORD:再生エネルギー_: | ![]() |
![]() |